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ZALMAN「Z10 DS BLACK」

安っす！フルHDモニター付きのPCケースが2万円ちょいは即ポチレベル

フロントにあるモニターは開閉したり、取り外したりできます

　Z10 DS BLACKの強みは15.6インチのフルHDモニターをそのままPCケースに挿せるという手軽さです。モニターはmini-HDMIで接続するので難しい設定は不要。一般的なモニターのようなVESAマウントも必要ありません。

　さらに、モニターは取り外しも簡単で必要なときだけ画面を使ったり、別の場所に置いたりと柔軟に扱える点も魅力。PCケースとモニターを分けて使うためのスタンドも付属します。

　ここからは、Z10 DS BLACKのメリットとデメリットを紹介します。この個性的なPCケースを整理していきましょう。

Z10 DS BLACKを購入する3つのメリット

ポイント（1）フロントにそのまま挿せる15.6インチフルHDモニター

　Z10 DS BLACKに付属するモニターは、15.6インチのフルHD解像度。サブディスプレーとして十分なサイズで、縦置きにも横置きにも対応します。接続はHDMIケーブルを差すだけなので、難しい設定を一切必要とせず、電源を入れればすぐに表示できます。

　こうした“縦長サブモニター”は個別で買うと意外に高価で、PCデスクに置くとなればスタンドのスペースも必要です。その点、このケースなら「ケース面積＝モニター設置面積」なので、机のスペースを圧迫しません。ゲーム中に攻略情報を表示したり、動画配信中のコメント欄、CPU温度やネットワークレイテンシなどのステータス表示したりするのにも最適です。

モニターの搭載時（写真左）と非搭載時（写真右）。使い方を気分で選べるのはいいですね！

ポイント（2）複雑な作業は不要でPCケースにひっかけるだけの簡単装着

　一般的にサブモニターをPCケースに付ける場合、VESAマウントプレートを取り付けたり、専用アームを用意したりと、かなり手間がかかります。しかしZ10 DS BLACKは、ケース前面にモニターを“ひっかけるパーツ”が最初から付いているため、モニターを差し込むだけでOK。

　取り外しも簡単で、動画視聴のために机の上へ移動させたり、使わないときは外しておいたりと柔軟に扱えます。“固定モニター”ではなく“簡単脱着式モニター”なのが絶妙で、ライトユーザーでも扱いやすいポイントです。

取り付け／取り外しもスライドして引き抜くだけなので楽ちんです

ポイント（3）スタンドも付属してPCケースと別々に使うことも可能

　もし「ケース側にモニターを取り付けたくない」という場合でも安心。付属のモニタースタンドを使えば、普通のモバイルモニターとして机に置いて使えます。つまり、ケースとモニターを完全に分離運用することも可能。

　「サブモニターを買うつもりだった」「動画視聴用の小型モニターが欲しかった」──そんな人にとって、Z10 DS BLACKは“ケースとモニターのセット商品”として非常にお得な一台です。

モニターは単体でも使用可能です。シンプルにサブモニターとしても使い勝手いいです

購入時に確認したい2つのポイント

ポイント（1）視野角が狭いので正面から見られる配置が必要

　付属モニターは視野角がやや狭く、斜めから見ると見づらくなるという弱点があります。机の奥行きが狭い環境だと、ケースを正面向きに置かないと視認性が落ちてしまいます。

　特に、PCケースを机の下や床に置いている人はほぼ表示が見えなくなるため、このケースのモニターを活用するなら“机の上”、“視線の近く”といった設置が大前提になります。この点は購入前に考えておきたいポイントです。

パソコンのフロントに付けっぱなしだと見られる配置が限られるかも。いっそ単体で使用するのは大アリ

ポイント（2）冷却強化時はモニターを開く必要がある

　モニター裏には吸気ファンが搭載されています。冷却効率を高めたい場合、前面を“扉のように開く”必要があり、モニターを装着したまま使う場合にはやや工夫が必要です。ただし、モニターは左右どちら開きにも対応するため、設置方向に柔軟性があります。

　とはいえ、設置場所によっては「モニターを開けるスペースがない」というケースもあり得るため、やはり環境に合うかどうかの事前チェックは必須です。

モニター取り付け時だと、その裏にあるフロント側のファンによる冷却効果は減少します