状態異常がいままでより強いかも

『ポケモンレジェンズ Z-A』脳が息切れする面白さ ポケモンはここまで進化した

文●Zenon/ASCII

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 ポケモンが2025年10月16日に発売する『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー)』(Nintendo Switch 2/Nintendo Switch)。本作は、2013年に発売された『ポケットモンスター X・Y』で初登場した「ミアレシティ」が舞台の『ポケットモンスター』シリーズ最新作だ。

 最大の特徴は、戦闘システムが従来のターン制ではなく、ポケモンとトレーナーが一緒に動いて戦うようになったこと。いわばより「アクション要素」が強めになったと言える。今回は、その戦闘システムなどをいち早く体験できる先行体験会に参加してきたので、そのレポートをお届けしたい。

 なお、プレイしたハードはNintendo Switch 2 Edition。実機で操作しても非常にきれいでカクつきを感じず、滑らかなモーションでキャラを動かせたときは少し感動を覚えた。

●シリーズ初の“動く”戦闘が面白い!

 体験会では、新たな舞台となる「ミアレシティ」における戦闘まわりを中心に試遊できた。まずは昼の時間帯からスタートし、ワイルドゾーンで野生のポケモンを捕獲するパートを体験。

 戦いたい(捕獲したい)ポケモンを発見したら、気付かれないよう背後に回れるか周囲をチェックしよう。草むらや屋台などの障害物に身を隠しながらモンスターボールを投げ、ポケモンの背中にモンスターボールを当てられると捕獲しやすくなるようだ。

 もし気付かれたらこちらも応戦。戦闘中も移動でき、トレーナーの動きにあわせて後ろをポケモンが付いてくる。相手の攻撃をヒット直前にかわすジャスト回避のようなアクション要素は確認できなかった。右下の技リストから指示を出すと技を発動できる。ターン制ではないので、ぼーっとしていると一方的に攻撃を受けることも。

 ある程度ダメージを与えると捕獲しやすくなるのは従来のシリーズ通りだ。戦闘中はいつでもモンスターボールを投げられるし、ポケモンを倒すと星が出るので、ボールを投げればほぼ確実に捕獲できた。

ポケモン横の上矢印の個数で捕獲のしやすさがわかる。星が出る前は2個~3個だったが、いまは4個だ

戦闘中は画面左下からいつでもポケモンの入れ替えが可能。有利なタイプ相性を頭に入れておき、戦ってもらうポケモンをチョイスしよう

なかにはレベルの高いポケモンも。うかつに手を出すと大変なことに(画像はギャラドスが返り討ちにあった図)

 やがて時間が過ぎ夜になると、バトルゾーンが出現。そこには「ZAロワイヤル」というランク戦に参加するトレーナーたちがウヨウヨしており、こちらを見つけしだい勝負を仕掛けてくる。先手を取られると不利なので、なるべくほかのトレーナーに気付かれる前にこちらから勝負を仕掛けたい。

障害物に身を隠す、しゃがんで足音を忍ばせるなど、気付かれないように近づこう。ZLボタンで相手をロックオンすると、何匹ポケモンを持っているか、ランクはどれだけなのか情報を見られる

気付かれる前に勝負を仕掛けると、有利な状態から戦闘スタート。よもや卑怯とは言うまいな?

逆に向こうから不意打ちを受けると…

初動で動けない状態からスタート。ひ、卑怯だぞ!

 バトルゾーン内では「ボーナスカード」が落ちていて、拾って条件を満たすと「賞金メダル」や「チケットポイント」が貯まる。ミッションをこなしたり、トレーナーを倒したりしてチケットポイントを一定数ためると、「ランクアップ戦」への挑戦権「チャレンジチケット」を入手できる。

ボーナスカード。内容は「特定のタイプの技でしかけろ」などさまざま。やりやすいミッションを選別したほうがいいかも

賞金メダルは小まめに拾っておきたい

時間経過で夜が明けるとリザルト画面へ。賞金を稼ぎたいならより多くのトレーナーを撃破する必要がありそうだ

 ここで今までのシリーズと明確に「違うな」と感じたのは、ポケモンに技を指示するタイミングだ。せっかく出した相性のいい攻撃技を的確に「まもる」で防がれた時、「うわ、やられた!」と思った。技はそれぞれ1回出すと、次に使用可能になるまでに「待ち時間」が発生する。強い技ほど連続で発動できないので、防がれると致命的。

ランクアップ戦の様子。弱点を突く攻撃が防がれた!初手の攻撃は様子見がベターだろうか?

相手の「まもる」をはたきおとすで誘発。さぁ次が本命のマジカルリーフだ!

ポケモン勝負に勝利するとランクアップ!

 また、指示してから繰り出すまでの時間(はつどうじかん)も技によって異なっていた。遅い技であれば、効果範囲外へ逃げてやり過ごすという戦術も生まれそう。逆に、「でんこうせっか」など従来のシリーズでも発動順が優先されていた技は、本作でも繰り出す時間が圧倒的に短かった。

 なお、ターン制よりアクション制のほうがリアルタイムで対処する必要があるため、状態異常の強さが際立っていた気がした。「ねむけ」や「まひ」になると不利になるので、道具やポケモン交代などで対応しよう。

 体験会のラストでは、暴走したメガウツボット戦も体験できた。いわゆるボス戦で、巨大化したメガウツボットを鎮めるのが目的。ここではNPCのトレーナーも協力して戦うことに。

どどーんと登場、メガウツボット。圧がすごい

 メガウツボット戦でまず気を付けるべきこと、それは「トレーナーにも攻撃してくる」ことだ。いや、先述のワイルドゾーンなどで戦う時もトレーナーにダメージ判定はあるのだが、さすがにボス戦では集中的に攻撃された。

トレーナーにも攻撃してくるので油断禁物。ローリングで回避しよう

 攻撃すると敵の周囲に散らばる「メガエネルギーの塊」を収集していくと、こちらのポケモンもメガシンカが可能となる(※)。能力が向上して戦いやすくなるので、積極的に塊を集めてメガシンカしよう。
※メガシンカ可能なポケモンに限る

キラキラ光るメガエネルギーの塊をダッシュで回収!

 メガシンカは画面右下のエネルギーが無くなると元に戻ってしまう。そうしたらまた攻撃して敵が落とした「メガエネルギーの塊」を集め、メガシンカを繰り返そう。エネルギーを集める限り、何度でもメガシンカ可能だった。

ヘルガーをメガシンカ!弱点でガンガン攻めていこう

 敵の攻撃を左右に動いたりローリングで避けたりしながらメガエネルギーを収集し、ポケモンには攻撃を指示。メガウツボットの場合は毒の沼ができていくので、それも避けなければならない。タイミングを見てメガシンカして攻勢に転じて……はぁはぁ、結構忙しいぞ!?

●これが新世代のポケモン戦!おじさん感慨深い

 野生のポケモン戦は捕獲するまでの道筋を立てる戦略が、トレーナー戦は相手の裏をかく戦術が、ボス戦ではアクションゲームのような並列思考が、それぞれ楽しめる。「思いのほか忙しい」というのが正直な感想だ。

 2022年に発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス』でも感じたが、本作も挑戦作と銘打っているだけあって、とても面白いシステムを組み込んでいると思った。

 ターン制とはひと味違う“動く”戦闘システム。これが新世代のポケモンかと思うと、初代と呼ばれる『ポケットモンスター 赤・緑』世代のおじさんとしては、とても感慨深い。ここまでポケモンは進化したんだ、と。

 今回は戦闘面を中心にレポートさせていただいたが、本作のストーリーやキャラクターとのドラマ、まだ見ぬ未知との遭遇を含め、楽しみなことはいくらでもある。今から製品版を遊ぶのがとても楽しみになる、貴重な体験だった。もし機会があれば、ぜひ皆さんも体験してもらいたい。

 

【ゲーム情報】

タイトル:『Pokémon LEGENDS Z-A』/『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』
ジャンル:アクションRPG
発売:ポケモン
販売:任天堂
制作:ゲームフリーク
プラットフォーム:Nintendo Switch/Nintendo Switch 2
発売日:2025年10月16日
価格:
パッケージ版
『Pokémon LEGENDS Z-A』:7128円
『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』:8128円
ダウンロード版
『Pokémon LEGENDS Z-A』:7100円
『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』:8100円
アップグレードパス:1000円
CERO:A(全年齢対象)

※アップグレードパスをご利用いただくには、別売りの『Pokémon LEGENDS Z-A』が必要です。また、最新版の更新データが必要な場合はアップデートのうえ、ご利用ください。

※画面は開発中のものです。
※ゲーム画面はNintendo Switch 2 Editionのものを使用しています。