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BenQ「MOBIUZ EX381U」

この大画面・性能で15万円台は安いぞ! 弱点が見当たらないBenQディスプレー【MOBIUZ EX381U】

2025年09月14日 19時00分更新

文● イチ/ヤマ/ASCII 編集⚫︎ASCII

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 大画面の湾曲ディスプレーとして、ユーザーから注目を浴びている。ベンキューの「MOBIUZ EX381U」。その魅力と購入時に少しだけ注意しておきたいポイントについてまとめています。

MOBIUZ EX381Uを購入する3つのメリット

ポイント(1):大画面で没入感よし

 EX381Uの最大の魅力は、やはり37.5インチという圧倒的な大画面にあります。一般的な27インチや32インチに慣れている状態で、初めて電源を入れた瞬間には「視界が埋め尽くされる」感覚に驚かされました。

 アスペクト比はオーソドックスな16:9です。映画や動画配信サービスのコンテンツは画面全体をフルに使って再生され、黒帯が気にならないピュアな映像体験が得られます。大作RPGやレースゲームでは、景色やスピード感がまるで自分を包み込むように広がり、没入度はテレビ以上になるかも。

 テレビに寄せすぎないサイズ感なので、デスクチェアの座り位置で最適化しやすいのもポイントです。「とにかく広く、でも扱いやすい」キャンバスがほしい人に、このサイズはがっちりハマります。

ポイント(2):ゲーム機能も当然のように充実

 ゲーミングディスプレーとしての完成度も申し分ありません。EX381Uは144Hzリフレッシュレートと応答速度1ms(MPRT)を実現しており、動きの速いアクションゲームやFPSでもブレや残像を最小限に抑え、スムーズでキレのある映像を楽しめます。

 さらにFreeSync Premium Proに対応し、対応GPUとの組み合わせではティアリングやスタッタリングを効果的に軽減。快適なプレー環境を整えてくれます。

 HDR映像にも強く、DisplayHDR 600認証を取得しているため、輝度やコントラストの表現力はかなり豊か。光の強弱や暗所の階調がしっかり描かれるので、映像表現がリアルで、ゲームの世界観にぐっと引き込まれます。BenQ独自のHDRi技術も搭載され、コンテンツに応じて最適な明るさ・コントラストを自動で調整してくれる点も便利です。

 互換性も高く、PS5、Xbox Series X、Switch、PCなど幅広い次世代ゲーム機に対応。どんなゲーム機でも動くという安心感があります。

ポイント(3):使い勝手の良さが光る

 EX381Uは大画面・高性能だけでなく、細部の使いやすさにもこだわっています。まず便利なのがリモコン。入力切替や音量調整、映像モードの変更をわざわざ背面ボタンで操作する必要がなく、ソファに座ったままでも片手で操作できる快適さがあります。

 スタンドもエルゴノミクスデザインで、高さ調整・チルト・スイーベルに対応。大画面でも視線に合わせやすく、長時間の利用でも姿勢が崩れにくい設計です。

 インターフェースもHDMI 2.1ポートを2基搭載しており、最新のゲーム機やPCを同時接続できるのも便利なポイント。さらにヘッドホン端子は出力品質が高めで、試しにモニター直挿しで使ってみても「思った以上に音がいい」と感じられました。

購入時に注意したい2つの側面

画質は調整前提

 EX381Uの画質は全体として高水準ですが、出荷時の設定が必ずしもベストではありません。特に色味やコントラストは「そのままではやや強調されすぎている」と感じる場合があります。HDR表示やゲーミング用途では派手さがプラスに働く一方、写真編集や映像制作といった色再現性を求める用途では、自分で調整を加える必要があるでしょう。

 幸い、OSDメニューは豊富で、リモコンを使って素早く設定を変えられるため調整は難しくありません。ただし「買ってそのまま最高画質」というわけではなく、ユーザーの使い方に合わせてある程度のチューニングが必要になる点は理解しておくべきでしょう。

サイズと機能を持て余す可能性

 「大画面・高機能でこの価格は安い」とはいえ、その性能を十分に活かせるかどうかはユーザー次第です。まず37.5型のウルトラワイドは、設置スペースを確保できるかどうかが最初のハードル。奥行きの浅いデスクでは圧迫感が強く、視点移動も大きくなるため逆に疲れを感じる可能性もあります。

 また、HDMI 2.1や144Hzといった仕様を最大限活用できる環境を持っていない場合、「宝の持ち腐れ」になりかねません。性能に見合うPCや最新ゲーム機を用意してこそ、このディスプレーの真価を発揮できるといえそう。

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