『ボーダーランズ4』のメディア向けハンズオンイベントが開催！開発者インタビューもお届け

2025年06月22日 05時00分更新

文●ミヤザキ　編集●ASCII

Switch 2版についても直撃！開発者インタビュー

　今回は、本作の開発を手掛けるGearbox Softwareの創設者であり、社長のランディ・ピッチフォード氏と、グローバルクリエイティブエグゼクティブであるアンドリュー・レイナー氏にインタビューすることができた。

　ゲームに関するより詳しい情報や、Nintendo Switch 2版についてなど、興味深い話をいろいろ聞くことができたので、ぜひともチェックしてほしい。

写真左がランディ氏、写真右がアンドリュー氏。ちなみに、ランディ氏はマジックが得意で、会場ではカードマジックのお披露目も。プロも顔負けの腕前に、参加したメディアの面々も心から楽しんだ

――本作はシームレスなマップ構成になっていますが、どれくらいの規模になるのでしょうか？　また、1周のプレイ時間はどれくらいになりますか？　加えて、マップの探索面でのゲームデザインなどで工夫された点を教えてください。

ランディ氏：本作では、前作と比べてより広大で没入感のあるワールドデザインを目指しています。例えば、“フェイドフィールズ”という新エリアは、過去作の惑星まるごと何度も収まるほどのスケールを持っています。

　もちろん、すべてのエリアが同じ規模というわけではありませんが、全体として探索の自由度や密度がこれまで以上に高くなっており、プレイヤーの体感としても、よりスケールの大きな世界に感じていただけると思います。

アンドリュー氏：実はフィールドを1周しているのですが、ものすごく時間がかかりました。危険がいっぱいで、敵だらけで（笑）。

ランディ氏：この広さというのは、実は狙ったわけではなく、すごく面白いものが作りたいという想いからどんどん発想が浮かんで、たくさんのツールを使ってゲームを制作していくうちに、この大きさになりました。

　マップの密度は、場面によってですね。敵がたくさん出現する密度の濃いところもあれば、さほどでもないところもあります。町と町があって、その間の道路のようなところは敵も少なく密度は低くなっています。

　ただ、そういった道路のところも、何か私たちがクラフティングで仕込んでいたり、あるいはダイナミックイベントということでいろいろなイベントが発生したりすることもありますので、けっして飽きさせるものではありません。

――次はストーリーについてお聞かせください。今回は『3』の直後から物語が始まりますが、ストーリー面での進化や変化を教えてください。また、登場する敵やマップのギミックは前作からの変化を教えてください。

ランディ氏：確かにストーリーという意味では『3』の終わるところから時間経過があっての『4』のスタートとなりますが、『3』を経験せずに『4』からプレイしていただいても、まったく新鮮に楽しめるようにしています。

　もしも既存のファンの方ならば、キャラクターであったり、テーマであったり、おなじみのもので心地よいと感じられると思います。しかし、初めての方もけっして迷うことなく本作のストーリーに入っていくことができると思います。

　本作のテーマとしては、自由を求める人々、それから統治を強力に推し進めたい一心の人々、この2つの対立になります。本作の世界は独裁主義のようなところですが、その中で本当の自由を求めるということは、世界がカオスな空間になるということです。

　そのような世界観を想像していただいて、我々の作品を楽しんでいただきたいですね。ゲームは非常に美しい、アーティスティックに作り上げていますので、その美しさの中に没入していただいて、こういったテーマを楽しんでください。

　そして、テーマは本当に一貫しています。我々のキャラクターもそうですし、ストーリーもそうですし、それからクリーチャーや小さな小動物に至るまでしっかりと浸透させています。我々は進化を見せたいというところが、今回の作品で力を入れたところです。

　このゲームの構成要素すべてのもので、進化を感じていただけるように努力しました。グラフィックもそうですし、動きもそうですし、それからチェイスであるとか、コンバットの情景であるとか、そのすべてに力を入れました。

アンドリュー氏：あとは生き生きとした空間を味わっていただきたいですね。それは出てくる小動物もそうですし、それから本当に大自然を感じるような息吹とか、息づかいを感じてほしいです。

――初めてのプレイヤーでも楽しめるとおっしゃいましたが、シリーズをプレイしたことのない人へ、前作までのストーリーをフォローするような機能はあるのでしょうか？

ランディ氏：『ボーダーランズ4』は、新たなファンがシリーズに加わるのに最適な作品です。新たなヴォルト・ハンターたちが、シリーズ初登場となる惑星「カイロス」を探索する物語が描かれます。

　これまでの「ボーダーランズ」シリーズへの言及や要素も一部登場しますが、今作単体でもしっかりと物語が成立するように構成されていますので、初めての方でも安心して楽しんでいただけます。

　そして『ボーダーランズ4』のストーリーを気に入っていただけた方には、ぜひ過去作もプレイして、「ボーダーランズ」ユニバースのさらなる魅力に触れていただければと思います。

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