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石川温のPCスマホニュース解説 第237回

グーグルのAIは、ウェブサイトの劣化を“浄化”してほしい

2025年05月23日 17時00分更新

文● 石川温

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AI概要から情報を「深堀り」

 これまでユーザーは自分の知りたい情報にたどり着くために、様々なサイトを渡り歩くということをしていた。この際、表示される広告がグーグルにとっての収益源になっていたわけだ。

 AIによって、概要としてまとめられたり、ピンポイントの情報が表示されてしまったら、広告を表示する機会は減り、グーグルの広告収入が落ちるなんてことはないのだろうか。

 AI Overviewを導入した2年前、検索技術担当バイスプレジデントであるElizabeth Reid氏は「AIに厳選された情報は質が高い。結果として、ユーザーはより深く情報を知ろうとして、サイトへのアクセスが増えるようになる」と語っていた。

 確かにすでにAI Overviewが導入されているが、実際に使ってみると、まずは概要を斜め読みしたあと、さらに様々なサイトにアクセスして、情報を「深掘り」するようになった。

 もちろん、概要だけで事足りるときもあるが、ただ、ほとんどの場合は、概要だけ読んで終わることはない。

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