プチプチを潰すことによるストレス解消は
どうやら日本だけの専売品ではないらしい
世界中で認められた“ストレス解消術”の1つに「プチプチつぶし」がある。
プチプチの一般名称は「気泡緩衝材」らしいが、日本国内では「プチプチ」(川上産業の登録商標)でどこでも通用する。一般的には収納や引っ越しなどでの梱包材料として使用されることが多い。
気泡緩衝材は、1957年に米国のアルフレッド・フィールディングとマーク・カヴァネスという2人のエンジニアによって、目的外製品として偶然発明された製品だ。その後、エアープロダクツ社が設立され「Bubble Wrap」(バブルラップ)という登録商標を取得している。
筆者宅を見渡して、気泡緩衝材を使ったモノをいくつか探してみた。どこの家にもよくあるのはDVDなどが送られてくる封筒、気泡緩衝材を少しオシャレに使ったドキュメントケース、あとはネット通販で送られてくる商品などが入っていた袋やロール状のモノ、そして電池が切れた「無限プチプチ」などが見つかった。
そして、以下の写真は筆者が仲間と一緒に15年近く前に外装をクラフト紙、内装にプチプチを使用して作ったジョークのような初代iPadのケースだ。某メディアでグランプリの評価をいただいたが、売れるとは思わずにすべて手作業で作っていたため、大量の注文に耐えられず早々に撤退した。その後、第2世代モデルも企画したが、中国製プチプチの特性が理由で製品には至らなかった。その話は後半に。
続いては、パッケージにそれほどコストをかけられない安価な万年筆や腕時計など、多少はデリケートな製品を搬送する時の梱包に使われる、サーフボードやビーチマットのようなイメージの大きく丈夫な袋状のモノだ。プチプチとは形状は異なるがこれも気泡緩衝材の仲間だろう。
ティッシュの箱風のケースに20枚のプチプチが入っている……はず
今回、筆者がtemuで衝動買いしたのは「POPPIT SHEET」と呼ばれる「プチプチシート」が20枚入ったティッシュボックス状のストレス解消ガジェットだ。箱のトップ部分に、ミシン目の入った楕円形の取り出し口がある。点線に沿って箱の一部を切り取るのもティッシュボックスとよく似ている。
切り取った箱の上面の取り出し口からはプチプチが見えているので、さっそく引っ張り出そうとしたらシート(単票)ではなくズルズルと全部出てくるような雰囲気だった。確かに箱の側面には「20 sheets」と書かれているがどうもおかしい。
販売会社のウェブ上の動画を見たら長いロール状のプチプチシートの何ヵ所かに切り取るための切れ込みが入っており、そこを両手で持って引き裂くようだった。20枚の単票ではないらしい。これはスペックから外れていると思うのだがどうだろう?。まあ「中国製ガジェットあるある」だ。気にせずに先に進もう。
動画通り引き裂いてみようと思ってやってみたところ、予想どおりに直線カットは無理で、ボロボロに引きちぎれてしまった。常識的に考えて切り込みがあっても、プチプチシートが綺麗に一直線に切れるとはとても思えない。今回はやむを得ずハサミでカットした。
国内で手に入る気泡緩衝材と比べると潰しやすくて気持ちいい
今回のPOPPITの気泡緩衝材と、国内で入手した気泡緩衝材を交互に手に持って指先でつぶしてみたところ、どうもPOPPITの方はかなりスムーズにリズミカルにプチプチできる。一方の国内物は上から指先で抑え込むだけでは、プチっとつぶせないときもあった。確実に潰すには手前の方に指先を置いて前方に空気を絞り出すようにする感じだ。
国内市場がメインで発売された「無限プチプチ」の指先フィーリングは、ほぼ国内製のプチプチの感覚に近い硬めだ。見た感じも多少気になったので筆者が手に入れた国内物のプチプチ(右側)と今回のPOPPITの気泡緩衝材(左側)を並べて近接撮影してみた。
見た限り明らかに国内物のプチプチの方が気泡の膨らみなど見た目が綺麗でビニールシートの厚みも少しありそうだ。

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