クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、「MITSUBISHI TRITON(トライトン)」についてレポートします!
昨年7月にタイで世界初公開されたトライトンは、「ビーストモード」という野生味溢れるコンセプトを掲げたワイルドなピックアップトラック! 1ナンバー好きの矢田部的には、注目度大のクルマとなっております。ちなみに、日本では12年ぶりの登場で、今年2月に発売されました。日本ではなかなか見ない巨大なピックアップトラック、その実力はいかに!?
トライトンはこんなクルマ
乗用車のような乗り心地に加えて、荷物を積んだ時も安定して走れるように開発されています。標準グレードの「GLS」、上級グレードの「GSR」の2モデルをラインアップし、価格はそれぞれGLSが498万800円、GSRが540万1000円です。
フロントには三菱のアイコンである「ダイナミックシールド」が取り入れられているのですが、トライトンに合うダイナミックシールドにデザインされています。
三菱「トライトン GSR」の主なスペック | |
---|---|
サイズ | 全長5360×全幅1930×全高1815mm |
ホイールベース | 3130mm |
車重 | 2140kg |
エンジン | 2439cc DOHC 16バルブ 4気筒ターボ |
最大出力 | 204ps(150kW)/3500pm |
最大トルク | 470N・m(47.9kgf・m) /1500~2750rpm |
車両価格 | 540万1000円 |
それでは、細かくチェックしていきましょう!
トライトンの魅力 その1
ドライブモード&駆動モード
ドライブモードは、NORMAL(通常)、ECO(燃費重視)、GRAVEL(未舗装路やウェット路など)、SNOW(主に雪道など)、MUD(ぬかるみや深い雪道で大きな駆動力が必要なとき)、SAND(砂地での大きな駆動力が必要なとき)、ROCK(岩場など、タイヤが空転するような場所を走行するとき)の7つのモードがあります。
駆動モードはダイヤル式になっており、走行中も操作しやすくなっているのがGOODです。ちなみに、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(直結4WDセンターデフロック)、4LLc(ローギヤ直結4WDセンターデフロック)の4つのモードが用意されています。
トライトンの魅力 その2
オフロードの走行性能
駆動モードをローギヤ(4LLc)にするとデフロックとなり、悪路も難なく走れます。実際にモーグルを走ってみましたが、最低限のライン取りをしていれば工事中の凸凹した路面を越える感覚くらいで走れました。現実的に日本にここまでの悪路はないと思うので、全国津々浦々どこでも走り回れそうな予感……。
ドライブモードをNORMAL(ノーマル)からMUD(マッド)にすると、空転しているタイヤにブレーキをかけ、地面に接地しているタイヤにしっかりと駆動を伝えられるので、岩場でも難なく進めます。しっかりタイヤで立っている! という感覚をイメージしてもらうと分かりやすいかも。
また、MUD(マッド)モードでの走行の際、タイヤを少しかき気味に回すことで、タイヤの溝に詰まった泥や小石などを飛ばしながら走るという特徴があるそうです。そうすることで溝がしっかり現れ、タイヤが路面をギュッと掴んで進んでくれるというわけです。
トライトンの魅力 その3
ヒルディセントコントロール
ヒルディセントコントロールとは4WD車の走行安定制御技術で、エンジンブレーキだけでは減速が間に合わない下り坂などで、一定の速度で走ってくれるシステム。もちろん、トライトンにもあります!
勾配がきつい場所でヒルディセントコントロールを使用すると、4~20km/hのスピード間ならトライトンが自動制御をしてくれるので、ほぼハンドル操作だけで安心して坂を下ることができます。
この機能の良いところは、雪の積もった立体駐車場など、ちょっとした下り坂でも使えることです。本格的にオフロードを走らずとも、日常にある“ちょっとしたこわい道”で使えるのがいいですね。
この連載の記事
-
第489回
自動車
サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい -
第489回
自動車
アストンマーティン「DB12」はラグジュアリーと最高性能を両立させて究めた1台 -
第487回
自動車
Hondaのセダン「アコード」はすべてが適度でちょうどいい! 5つの魅力を紐解く -
第486回
自動車
これぞ王道! これぞ本流! BMWの魅力を凝縮したSUV「X5」は最高の1台と断言する -
第485回
自動車
1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較 -
第484回
自動車
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のHonda「FREED」の魅力と買いのグレードはコレだ! -
第483回
自動車
【ミニバン売れ筋対決】ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の良いところと微妙なところ -
第482回
自動車
これがBMWの未来! フラッグシップEVの「iX」は乗り心地良すぎで動くファーストクラス -
第481回
自動車
アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない -
第480回
自動車
独特なデザインが目立つルノーのクーペSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」はアイドルも納得の走り -
第479回
自動車
レクサスのエントリーSUV「LBX」は細部の徹底作り込みで高級ブランドの世界観を体現した - この連載の一覧へ