こんにちは、クルマ好き女子の矢田部明子です! 今回レビューするクルマは、発売が2019年3月とちょっと古い日産「DAYZ(デイズ)」の旧型です。このデイズを2週間ほどお借りしました。「コスパの良いクルマ」としても人気なデイズですが、実際の実力はどうなのか? をお伝えします!
そして、なぜ新型ではなく旧型をご紹介するのかというと、中古車市場でお財布に優しいお値段で購入できるからです。もちろん、新型の方が性能が改良されていますが、大きな違いは見受けられないので、デイズに乗りたいけど、予算が……という方は、旧型が買いです!
ちなみに現在の中古価格は、初期モデルのベースグレードでも走行距離が少なく程度が良いと、ざっくり40~50万円程度。ライバルのムーヴやワゴンRよりは安価で、上級グレードの方が割安感があるでしょう。
ということで、良かった点&気になるところをチェックしていきますので、購入時の参考にしてください。
日産「デイズ」ってこんなクルマ
新開発のパワートレインや自動運転のような運転支援技術「プロパイロット」を搭載するなど、今までの軽自動車にはなかった魅力が追加されています。街乗りから高速道路まで、軽々と走行できる仕様となっており、高見えするデザインや運転性能を備えたデイズは「車両価格を抑えたいけど、妥協したくない」といった人にはピッタリです!
なお、試乗車は「DAYS ハイウェイスター Gターボ」です。
日産「DAYS ハイウェイスター Gターボ」の主なスペック | |
---|---|
サイズ | 全長3395×全幅1475×全高1640mm |
ホイールベース | 2495mm |
車重 | 860kg |
エンジン | 659cc 水冷直列3気筒 |
最高出力 | 64ps(47kW)/ 5600rpm |
最大トルク | 100N・m(10.2kgf・m) /2400~4000rpm |
車両価格 | 155万円(新車時) |
それでは、細かくチェックしていきましょう!
デイズの魅力 その1
ガンダムっぽいデザイン
日産といえば、Vモーショングリル! 毎度のことながら、ガンダムを彷彿とさせる先進的なデザインです。
フロントグリルは凹凸がはっきりとしているので、見る角度によって光の反射加減が変わり立体感があります。ハイウェイスターというグレードのカスタム顔と、スタンダードな顔があるので、お好みによってデザインを選べます。個人的には、Vモーショングリルが付いているハイウェイスターが、お値段以上に見えるので買いです!
サイドは、スタイリッシュさが際立つデザインです。なので、鍵穴が目立つ……。できれば、隠してもらいたかったと個人的には思います。
リアも同様で、アンテナは波平さんアンテナではなく、シャークフィンの方が似合うと感じました。
ボディーカラーは、モノトーンとツートーンから選べ、どちらにするかで雰囲気がガラッと変わります。色の組み合わせによっては違うクルマに見えるので、自分好みのカラーを選ぶのが楽しそうです。
エントリーグレードでも、メッキやピアノブラックで加飾され、大人っぽく上質感のある雰囲気の内装になっています。
デイズの魅力 その2
ボディーは小さく車内は広く
シートの質感は硬くしっかりしているので、長時間座っても腰が痛くなるなどの心配がありません。
運転席の座面を1番下にした状態で、158cmの私が座った時のヘッドクリアランスは、拳が約5個分。座面を1番上の状態にすると、拳約3.2個分ありました。ハンドルはチルト(角度調整)はできますが、テレスコ(前後調整)の調節はできません。
後席シートは薄めで、座ると膝の関節部分がシートから浮いてしまうのが気になるところ。前後にスライド&リクライニングもできます。ちなみに、前後スライドは左右独立式ではありませんが、リクライニングは左右独立して調節が可能です。ヘッドクリアランスは、拳約3.2個分くらいでした。
運転席を1番後ろまでスライドした状態で、膝から前席までの距離は拳約3.2個分、1番前までスライドした状態で、拳約8個分です。小さい見た目からは想像ができないくらい、居住性が良いのです。
デイズの魅力 その3
紙パックも置ける使い勝手
運転席ドア内側にはドリンクホルダー&ちょっとした収納スペースがあります。
運転席目の前にも、ペットボトル&紙パックが入るドリンクホルダーがあります。
インパネ中央部分(運転席寄り)にUSBポートがあるのですが、近くにシフトレバーがあるので、シフトチェンジの際に引っかかる……。これが気になるところでした。
インパネ中央部には、合計3kgまで乗せられる収納式のテーブルが付いています。ここには、紙パックがジャストで入るドリンクホルダーも。
インパネ最下部には、ゴミ箱として使えそうな収納スペースがあります。運転席近くにテーブル&ドリンクホルダー&ダストボックスが集約されているので、車内で快適に過ごせました。
助手席前には、オニギリや小物などが置けそうなオープントレーがあるので、助手席に座っている人もご飯を快適に食べられそうです。オープントレー真下には、引き出し式の収納スペースがあります。ここには、見られたくないものを収納するのが吉!
助手席側には、最大3kgまで掛けられるフックが付いています。デイズの前席は一見シンプルに見えますが、使い勝手はGoodで車内は快適に過ごせます。
後席ドア内側&アームレストの先端部分には、ペットボトルが入るドリンクホルダーがあります。
助手席シート後ろには、スマホを横にして入れられるシートポケットがあります。その下には、大きめのポケットがあります。底が浅いので、大きめのサイズのクリアファイルなどは、先端が垂れてしまう可能性大です。
デイズの魅力 その4
たくさん積める荷室
見た目よりも、ずっと収納があるのがデイズの良いところ。後席を1番後ろまでスライドした状態にすると、意外と足を伸ばして乗ることができ、お尻もすっぽりと入ります。
後席の背もたれを前へ倒すと段差ができるので、荷物は積みにくいです。横になれるか確かめてみたのですが、さすがにはみ出てしまったので、車中泊は難しそうです。
荷室の床部分には、深さのある収納スペースがあります。見た目以上に深さがあるので、高さのある荷物(観葉植物など)を積みたい時にも役に立ちそうです。
前席のヘッドレストを取り、背もたれを後ろへ倒すことこんな感じ! 個人的にはこのシートアレンジが1番リラックスできて好きです。
デイズの魅力 その5
小回りが効くので狭い道もこわくない
小回りの効くサイズ感が最高です。スーパーの軽自動車専用の駐車場にも止められる&狭い道や路肩に車が停車していても、中央線をはみ出さずに走れます。
ただし、アクセルを踏んでからの加速時間と、ブレーキを踏んでから完全に止まるまでの制動距離は結構あります。
ですが、総合的に見ると、値段からは考えられないスタイリッシュさや、デザイン。全体的にそつなくこなす感が、買いなクルマだと思います。
ということで、デイズのレビューしてきましたが、いかがだったでしょうか? この記事ではデイズの押さえておきたいポイントを、動画ではさらに詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。
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