《戦争》は一手先を読んだ采配を
本作には軍勢を率いて戦う《戦争》シーンがある。軍団長と副官を決め、部隊に6人の仲間たちを配置したものが1ユニットとなる。
戦争が始まるとそれぞれのユニットの配置を定め、そこから各ユニットをどう動かすか指定する。まだ筆者は最初のチュートリアルバトルしか体験できていないため戦略的な動きはできなかったが、将来的にはいろいろと考える余地がありそうだと感じた。
最初の戦争はシンプルだったが、恐らく先々にはもっと広い戦争フィールドも出てくるだろう。それに備えて、もっと仲間を集めなくてはというモチベーションにもつながる。
こんなJRPGを待っていた!古き良き物語重視の作りは好印象◎
ざっとストーリー以外の要素を紹介してきたが、どんなゲームかイメージはつかめただろうか。グラフィックは昔懐かしい感じで目に優しく、戦闘面では雑魚戦はラクに、ボス戦は歯ごたえアリという調整で程良い感じ。
戦争シーンではどれだけ事前に仲間をかき集めているかで戦力が有利になるかという要素もあって、じつに楽しい。
また、ネタバレを防ぐため具体的に語れないのが残念だが、本作の中核は「ストーリー」にある。物語を読むのが好きなRPGユーザーなら、決して損はしないと言えるので期待していてほしい。
武器は鍛冶師に頼んで強化できるほか、レベルを上げてルーン(魔導レンズ)を装着すれば新たなスキルを使えるようになる。取り外しもできるので、うまくパーティー内で役割分担しよう。
本拠街を立ち上げてからは、人と資源を集めて設備を拡張していく要素も。最初はさびれて何もない廃墟だった拠点が少しずつ発展していくのは、達成感を味わえて良い。
ただ、細かいところで不満がないわけではない。フィールドのミニマップを北向きに固定できなかったり、やけに宿屋の値段が高かったり、メニュー画面のタブ移動がもっさりしていたりと、「もうひと押し」改善してほしい仕様がいくつか見受けられた。
とは言えこれは製品版前のレビューであり、これからアップデートが入るという点は留意しておきたい。エンカウント率の低さについても「モニターのリフレッシュレートを下げたら出現率が上がった」という謎の現象を確認している。
なんにせよ、2020年のクラウドファンディングで異例の盛り上がりを見せてから約4年。ついに完成し発売する本作を、思う存分楽しもう! 筆者もこれからアップデートを確認し、本腰を入れてプレイしたいと思う。
※公式よりアップデート前のデータでは進行不能になる可能性があると報告があり、アップデートまでプレイを控えるようアナウンスされていた。
【ゲーム情報】
タイトル:百英雄伝(英語タイトル:Eiyuden Chronicle)
ジャンル:RPG
販売:505 Games
開発:Rabbit & Bear Studios
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/Epic Games Store)
発売日:2024年4月23日
価格:
PS Store:通常版5830円/デジタルデラックスエディション8690円
ニンテンドーeショップ:通常版5830円
Microsoft Store:通常版5830円/デジタルデラックスエディション8690円
Steamストア:通常版5680円/デジタルデラックスエディション8700円
Epic Games Store:通常版5880円
CERO:B(12歳以上対象)
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