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待望かつ優れた実力の新進ディスクプレーヤー、MAGNATAR「UDP900」「UDP800」を検証 (4/4)
2024年04月01日 13時00分更新
ただの物量投入型ではない。優れたプレーヤーを求めていた人には間違いのない傑作だ
こうしてじっくりと視聴をしていて、最初に感じていた不安は解消された。
UDP800、UDP900ともに傑作と言えるできだ。実売で30万円、50万円ともなれば当たり前とも感じるかもしれないが、昨今の部品の価格高騰などを考えれば、このくらいの価格で収まったことがうれしいくらいだ。基本に忠実にきちんとした設計が映像にも音声にも現れていると思う。
UDP800でさえ、それなりの物量が投入されたDP-UB9000やBDP105DJPと同等かそれ以上の実力を備えていることがわかったのが一番うれしい。サイズや重量、なにより価格でUDP900は自宅に置くには無理があると考える人も少なくないので、スタンダード機であるUDP800が気になる人は多いはず。期待通りの画と音を楽しめるはずだ。
さらに物量を投入したUDP900は見事だ。OPPOのプレーヤーだけでなく、これまでに登場したBDプレーヤーをしっかり研究したことがよくわかる。映像も音も、元の信号に忠実という点は設計レベルから徹底してしかもトータルで性能が優れるだけの面白みのない音にせず、映画も音楽もその良さをしっかりと表現できる実力に仕上げた点が立派だ。
UDP900クラスの高級機となると、他にはない主張とか個性があってもいいと思うし、そこも製品の魅力になるが、筆者個人の感覚で言うと、あまり作り手の主張や個性を前に出さず、あくまでも再生するソフトの持ち味を引き出すことに徹してまとめ方にも好感が持てる。今の時代を考えると「最後の高級ユニバーサルプレーヤー」として入手を考える人も少なくないと思えるが、MAGNETARが今後も優れたユニバーサルプレーヤーを出し続けてくれることを喜びたいし、応援したい気にもなる。UDP800とUDP900は本当に魅力のあるプレーヤーだ。
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