シャオミから発売中のAndroidタブレット「Xiaomi Pad 6」を使ってみました。2021年10月に発売された「Xiaomi Pad 5」の後継モデルで、画面サイズは同じ11型ながら、薄く軽くなり、性能を向上させた正常進化モデルという印象。とは言え、筆者はXiaomi Pad 5を使っていないので、進化点について詳しく言及することはできません。なので、シャオミのタブレットを初めて使った視点でレビューします。
フラットなアルミユニボディーが魅力
Xiaomi Pad 6は11型の液晶ディスプレーを搭載。解像度は2880×1800ドットで、ウェブページの文字もくっきりと見やすく表示されます。
ベゼルは四方が均等で約8mm(筆者の計測値)。縦向き・横向きのどちらで持ってもバランスがいいのは◎。サイズは253.95×165.18×6.51mmで、重さは490g。画面サイズのわりにはコンパクトでスリムな印象で、アップルのiPad(第10世代)に近いサイズ感とも言えそうです。
サイドフレームから背面パネルはアルミでつながっていて、硬質で美しい仕上がり。シャオミのデバイスは“コスパは良いが、デザインはそれなり”と感じることが多いのですが(※個人の感想です)、Xiaomi Pad 6のボディーはシンプルに綺麗で、多くの人に好まれそうです。
カラバリはグラビティグレー、ミストブルー、シャンパンゴールドの3色があり、筆者はミストブルーを借りました。水色とシルバーの間くらいで、ブルー感はさほど強くなく、落ち着いた明るい色を好む人にオススメです。
縦向きにした状態で上辺の右に電源ボタン、右側面の上方に音量ボタンを搭載。右手で操作しやすい位置といえます。横向きにすると、音量ボタンが上辺の左、電源ボタンが左側面になり、左手で操作しやすくなる趣向です。
横向きで左右に、それぞれ2口のスピーカーを搭載。マイクは横向きにした上部に2つ、右側(縦向きの底部)に1つ、さらにカメラ部に1つの合計4つが搭載されています。横向きの右側にはUSB Type-Cポートも搭載。なお、イヤホンジャックとmicroSDスロットは非搭載。SIMスロットもないので、モバイルデータ通信には対応していません。
背面パネルはサラサラとした手触りで、高級感があり、指紋が付着しにくいのも利点。横向きの右上にカメラを搭載。左上には別売のキーボード付きカバーと接続するための端子を備えています。
普段使いには十分なパフォーマンス
初期搭載OSはAndroid 13がベースの「MIUI for Pad」。基本的にはスマホ向けのMIUIと同じ構成ですが、タブレットでの表示に最適化され、「タブレット向けの機能」といった項目が追加されています。
プロセッサーはSnapdragon 870で、メモリーは6GBまたは8GB(筆者は8GBモデルを使いました)。なお、ストレージに十分な空き容量がある場合に、仮想メモリを最大5GBまで増設できる機能も備えています。
まずはウェブサイトやSNSをチェックしたり、地図を開いてみたりしましたが、立ち上がりもスクロールもスムーズ。「YouTube」や「Netflix」も鮮明な画質で表示され、“やはり動画を楽しむにはスマホよりもタブレットのほうがいいなぁ”と思ったりもしました。
クアッドスピーカーの音量はかなり大きくでき、Dolby Atmosに対応し、コンテンツに合った音質に変えることも可能です。
3本の指でなぞって画面を分割できるのも便利。2つのアプリの表示領域を調節することができ、さらに2つのアプリをフローティングで表示することもできます。
バッテリー容量は8840mAh。スペックシートでは「動画の連続再生時間は16時間、音楽の連続再生時間は65時間」となっていますが、実際に電池持ちは良く、使用頻度が高めでも充電は数日間に1回で済みそうです。また、33Wの急速充電に対応しているので、対応の充電器を持っていれば、スピーディーに充電できることも利点です。

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