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MWC Barcelona 2024レポート 第4回

シャオミから、高性能12.4型タブ「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」やスマートウォッチ3モデルが登場!

2024年02月27日 15時50分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII

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 シャオミは2月25日開催の新製品発表会で、タブレット「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」、スマートウォッチ「Xiaomi Watch S3」「Xiaomi Watch 2」「Xiaomi Smartband 8 Pro」を公開している。

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ベゼルを交換して遊べるのが楽しいシャオミのファッショナブルなスマートウォッチ「Xiaomi Watch S3」。海外での発表から時間差なく、国内でもすでに発売されている

大型144Hzディスプレー搭載のXiaomi Pad 6S Pro 12.4

 まず、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4はクリエイティブ作業に向いた大画面タブレット。チップセットはSnapdragon 8 Gen 2を搭載、ディスプレーは3:2の12.4型で3048×2032ドット、リフレッシュレートは144Hz対応となる。スペックの高さからモバイルゲームの利用にも適したタブレットと言える。シャオミのスマートフォンに搭載されるディレクターモードを使えば、タブレットの画面をスマートフォンのライブプレビュー画面としても使える。

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高性能タブレットの「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」

 バッテリーは10000mAhで120Wの急速充電に対応する。カメラはリアに5000万画素、フロントに3200万画素を搭載。タブレットとしては高性能だ。OSはHyper OSを搭載し、シャオミの他のスマートフォンやスマートホームなどのIoTデバイスとの接続・管理も容易に可能。

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タブレットとしては高解像度な5000万画素カメラを搭載

 本体はアルミニウム合金を採用したボディー構造で強度が高い。サイズは278.7×191.58×6.26mm、重量は590g。

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アルミ製の薄型ボディー

 スタイラスは新型の「Xiaomi Focus Pen」が付属している。8192レベルの筆圧感度、240Hzのサンプリングレートで、文字はもちろんイラストなども快適に書くことができる。充電式で本体上部のマグネットで貼り付け、ワイヤレス充電できる。この機能は最近のタブレットでは一般的だ。

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付属のスタイラス「Xiaomi Focus Pen」は本体上部に貼り付けて充電可能

 またキーボード付きのカバー「Xiaomi Pad 6S Pro Touchpad Keyboard」も付属する。「Xiaomi Pad 6S Pro 12.3の背面にマグネットで固定される。

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キーボード付きのカバー「Xiaomi Pad 6S Pro Touchpad Keyboard」

 キーボードカバーと本体の接続は背面の3ピン端子を使う。カバーと本体がマグネットで固着されるので、端子同士を固定する機構は無い。Bluetooth接続ではキーボードの反応が遅くなることもあるし、側面にポゴピンを設けるとフレーム強度の低下や水分による故障などの恐れもある。背面端子はいいアイディアと言えそうだ。

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背面同士の3ピン端子で電気的に接続する

 キーについてはストロークは浅めだがクリック感は良好だ。タブレットの角度はカバー背面のスタンドを曲げてある程度自由な位置に固定できる。

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ノートPCスタイルで使ってみたところ

着せ替えベゼル対応のファッションウォッチ
「Xiaomi Watch S3」

 続いてはスマートウォッチ3製品。まず、Xiaomi Watch S3はダイバーズウォッチの回転式ベゼル風デザインのスマートウォッチだ。ファッション性も高め、黄色など明るい色のカラバリも提供される。ディスプレーは1.43型。

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新たな主力スマートウォッチの「Xiaomi Watch S3」

 最大の特徴はベゼル部分を交換できること。固定式のベゼルを左方向に強く回すと、ベゼルそのものが取り外せる。ベゼルは複数のカラバリも提供される予定だ。なお、国内でも早くも2月27日に発売。価格は1万8980円。

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ベゼルを取り外して交換できる

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ベゼルはオプションで用意される

 ベゼルを交換すると、外観だけではなくウォッチフェースのデザインも変わる。ベゼルごとにデフォルトのパターンが用意されており、ベゼルデザインに合ったフェースが適応される。おそらくはNFCを使った機能と思われるが、公式にはどの技術を使っているかは公開されていない。

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ベゼルに応じたウォッチフェースに様変わりする

 心拍センサーは精度が高められている。また150以上のスポーツモードに対応する。バッテリーは最大15日間の使用が可能、バッテリー切れでも5分の充電で最大2日間使用可能だ。さらにXiaomi Watch S3をはめた腕を動かすことで、ペアリングした通話オフ、天気の確認、カメラシャッターを切るといったリモート操作ができる。

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心拍センサー性能をアップ

 OSは独自開発のHyper OSを搭載しており、スマートフォンとの接続もワンタッチだ。側面にはオーソドックスに2つの操作キーを並べている。

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Hyper OS搭載でスマホ連携も容易

Wear OS搭載の上位モデル「Xiaomi Watch 2」

 Xiaomi Watch 2はグーグルのWear OSを搭載したモデルで、チップセットにはクアルコムのSnapdragon W5+ Gen 1を搭載。495mAhのバッテリーは最大65時間の連続使用が可能。また32GBのストレージも内蔵する。ディスプレーは1.43型でフレームはアルミニウム製だ。

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「Xiaomi Watch 2」はWear OSを搭載したモデル

 スポーツモードは160以上のスポーツに対応し、特にスキーなどウィンタースポーツにも対応。GPSと組み合わせ高低差の記録も可能になり、スキーコースでのマッピングにも対応した。

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スポーツ計測機能が強化されている

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側面のボタン

 Wear OSは200以上のサードパーティーアプリが利用できる。スマートフォンの制御も多くの機能に対応しており、スマートフォンをポケットから出さずとも通知確認や支払いなども可能だ。

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Wear OSによりサードパーティーアプリも利用できる

フィットネス愛好家のためのファッションバンド
「Xiaomi Smart Band 8 Pro」

 Xiaomi Smart Band 8 Proはスクエアなディスプレーを搭載するモデル。なお、こちらも国内ですでに発売されている(8980円)。性能は一般的なスマートウォッチよりも低めで、リストバンド型デバイスの画面を大型化した製品と言える。ただし、ディスプレーは1.74型/480×336ドットと大きく通知も見やすい。一方で金属フレームを採用しながらも本体のみの大きさは厚さが9.99mm、重量は22.5gと軽量だ。またディスプレーはCorning Gorilla Glass Victusでカバーされている。

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スマートバンドとしては大画面でGPSも搭載する「Xiaomi Smart Band 8 Pro」

 バッテリー容量は289mAで最大14日間の利用が可能、前モデルより23%長時間駆動が可能になった。交換がより容易なクイックリリースバンドストラップを採用、カラフルな別売バンドへの交換も簡単だ。またウォッチフェースも200以上が利用でき、本体の外観も内部も自在にカスタマイズができる。またスポーツモードは150以上のスポーツに対応している。

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内蔵バッテリーで14日間利用できる

 Alexaの音声アシスタントにも対応しており、リモート操作デバイスとしての活用も可能だ。スマートウォッチよりもカジュアルに使え、スリムなリストバンドデバイスよりも高性能な「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は、あらゆる層にマッチするお手軽かつ必要十分な性能を備えた新世代のスマートウォッチとも言えそうだ。

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リストバンド以上、スマートウォッチ以下の層を狙う

 

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