Stable Diffusionでどんな画像も「立体」に
設定は簡単です。Stable DiffusionのDepth Extentionを選択後、「Combine input and depthmap into one image」のボタンをチェックして画像を生成。これをLooking Glass Portraitに持ち込むだけで立体視として見られます。実写風の画像から、アニメ風の画像まで、何でも立体視で見られるようにしてくれます。
この面白さを誌面で伝えるのは難しいのですが、画像単体では感じられない実在感が一気に増します。Stable Diffusionでかわいい女の子を作っているような人はたくさんいると思いますが、その画像からさらに手軽に実在感を感じられるようにする方法としては素晴らしいものです。
さらに、拡張機能のDepthは動画にも適用できます。たとえば、動画生成AIのRunway「Gen-2」で生成した動画を「Single Video」タブに設定して生成すると、Depthを追加した動画を生成してくれます。生成されたAVIをMP4に変換する作業は別途必要になりますが、Looking Glass Portrait上で見られるようになります。ただし、ビデオメモリーは12GB以上、NVIDIA GeForce RTX 4090でも4秒の動画を生成するのに7分あまりかかり、それなりにスペックは要求されます。
Looking GlassもDepthサービス、しかしStable Diffusionのほうが精度は上
Looking Glassはいま、これらの技術をウェブ用に展開した「Looking Glass Blocks」というサービスを展開しようとしています。
半年前からQuiltには対応していましたが、8月24日に、2Dの写真をアップロードすると、新たに自動で深度情報付き画像に変換して表示してくれるという機能が付きました。擬似的な3DをSNSなどで簡単に共有することができるのがメリットです。現在は月に20枚まで無料で使えます。また、アップした画像はLooking Glass Portraitにボタンひとつで表示可能。将来的には、このアップロード枚数の部分に課金要素を絡めてくるのだろうと予想しています。
ただ、現状の深度情報の生成には古いアルゴリズムが使われているようで、Stable Diffusionに搭載されているものに比べると見劣りがするのが正直なところ。この点には改善を求めたいところです。
https://blocks.glass/sakugetu/9156
▲冒頭の画像をBlocksにアップしたもの
https://blocks.glass/sakugetu/9153
▲筆者がMidjourneyで生成した画像をBlocksにアップロードしたもの
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