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石油元売り大手がEV充電に本腰! ガソリンスタンドで急速充電できる時代が来そう

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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 昨年11月、全国に1万2000ヵ所を超えるサービスステーションネットワークをもつ石油元売り大手のENEOSは、電気自動車向けの充電サービス「ENEOS Charge Plus」を開始すると発表しました。そこで実際に話をうかがい、そして使ってみました(※取材は2023年2月に行ないました)。

EV普及に大事な充電サービス
石油元売り大手のENEOSが手がける

 東京都は2030年以降の純ガソリンエンジン搭載の新車販売禁止、政府も2035年までに全ての新車販売を電動車にする方針を表明しているのは誰もが知るところでしょう。そこで重要となるのが充電器です。政府は2030年までに急速充電器を3万基、普通充電器を12万基に増やす計画を立てています。

 EVの充電は⾏動を基準に⼤きく3つの利⽤シーンに分類できます。まずは⾃宅や事業所など、クルマを使わない時間帯に充電することを基礎充電といい、⼀般的には普通充電器で⾏ないます。続いて、移動途中での充電。これを経路充電といい、多くは急速充電器を⽤います。そして商業施設など⽬的地に到着し、目的地での行動時間で電気を充電することを⽬的地充電といいます。こちらは急速・普通充電器ともに用いられます。

 そのうちENEOSの「ENEOS Charge Plus」は、主に経路充電・目的地充電を対象としたサービスになります。ENEOSは、ほかにも「ENEOSでんき」による家庭向け充電メニューの充実化や、さらにはNECより営業権を買収した普通充電器(約6100基)もあったりするのですが、それは本稿とは話が異なるので、いったん置いておきます。

充電は誰でも簡単にできる
ENEOS Charge Plusの充電器

ENEOS Charge Plusの充電機

充電機はニチコン製で出力は50kWh

 まずは実際に使ってみることにしましょう。ENEOS Charge Plusの急速充電器そのものは、ニチコンの50kWhタイプをベースにしたカスタム品のようです。

様々な決済サービスに対応!

 従来の充電器と違うのは決済⽅法。現在EV⽤充電器のほとんどで利⽤するe-Mobility Power提携カードのほか、ENEOS Charge Plus充電会員カード、各種クレジットカード(ワンタイムパスワード認証が必要の場合あり)、WAONやnanacoの電⼦マネー、さらにENEOSのサービスステーションでおなじみのEneKey/モバイルEneKeyと、幅広く対応しているのがポイント。個⼈的にはPayPayなどにも対応してほしいと思いました。ちなみに技術的には可能のようなので、これは今後に期待しましょう。

e-Mobility Power提携カードの利用も可能

ENEOS Charge Plusカード

 e-Mobility Power提携カードは、入会費や年間費がかかるのに対して、ENEOS Charge Plusは基本料金なし! 使った分の従量料金のみというのがうれしいところです。

ENEOS SSアプリ(モバイルEnekey)

充電機のディスプレイに認証の指示が出る

QRコードの認証をしている様子

 ENEOSが昨年リリースしたENEOS SSアプリ(モバイルEneKey)にも対応。画⾯を開いてスキャンするだけですから、いちいちおサイフからカードを出さずに便利です。

ケーブルを差し込むように、という指示

車両にケーブルを差し込む

充電時間を選択

センターへ問い合わせ中の様子

接続の確認中

 認証が終わったら、画⾯の指⽰に従って充電器と⾞両を接続。しばらくすると「10分」「20分」「30分」と充電時間の選択画⾯が出ます。料⾦は1分あたり49.5円(左記はビジター料金。2023年5月からは会員価格(1分あたり46.2円)を新たに設定。)とわかりやすいもの。⽐較するとe-Mobility Powerのビジター利⽤料⾦が1分55円(最初の5分まで275円)(23年7月以降は最大出力90kW以上の場合1分77円、最初の5分まで385円)、e-Mobility Powerの急速・普通併⽤プランが⼊会⾦1540円、⽉々4180円である⼀⽅、従量料⾦が1分16.5円(23年7月以降は1分あたり27.5円へ改定)と約1/3です。

 自動車メーカー各社が発行するカードも、基本的にはe-Mobility Powerカードと提携したもので、料金に多少の差はありますが、このくらいの金額だと思っていただければと思います。

 頻繁に遠出をする⽅(=経路充電を利⽤する⽅)は、e-Mobility Power提携カードと契約される事をオススメしますが、基礎充電ができ、かつ急速充電は⽉に2〜3回程度の⽅でしたら、e-Mobility Powerとは契約せずENEOS Charge Plus充電会員カードなどを利⽤されるとよいでしょう。つまり、今まで選択肢がほぼなかったのです(2023年5月、ENEOS Charge Plusの会員価格が新たに設定された→こちら)。

充電を開始した時の様子

車両側の表示

充電したクルマはヒョンデのIONIQ 5

充電が完了した状態

 充電が始まったら、あとは待つだけ。今回ヒョンデの「IONIQ 5」で試したところ、20分で43%から61%まで充電ができました。

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