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最新パーツ性能チェック 第416回

Palit MicrosystemsのGeForce RTX 4060 Ti StormX 8GBをレビュー

GeForce RTX 4060 Ti搭載でカード長約170mm!冷却性能と動作音も小型PC自作向け

2023年06月03日 16時00分更新

文● 藤田 忠 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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重量級ゲームタイトルならどうか?

 続いては、最高画質プレイはかなり厳しいと思われる高負荷なゲームタイトルでテスト。用意したゲームは「アトミックハート」、「バイオハザード RE:4」、「ホグワーツ・レガシー」の3タイトルだ。

アトミックハートの結果

 アトミックハートは最高画質プリセットの「アトミック」を選択した。レイトレーシングには対応していないが、独特な世界観を美しく表現できる。ゲーム冒頭の一定ルートを移動した際のフレームレートをCapFremeXで計測した。フルHDなら余裕で快適に遊べる。しかし、WQHDでは最小60fpsを下回るので、若干画質を落としたほうが安心だろう。

バイオハザード RE:4の結果

 バイオハザード RE:4の画質設定は「グラフィックス自動設定」の「限界突破」をベースに、レイトレーシングを「通常品質」にした状態と、レイトレーシングを無効にした状態、GPUの負荷が下がる「画質品質重視」の3つの設定で実行。CapFremeXを使用し、冒頭「村中」内の一定ルートを移動した際のフレームレートを計測した。

 フルHDの場合、レイトレーシング(通常品質)だと最小61.7fps。これは快適指標としてはギリギリのラインにいる。余裕をもって遊ぶならレイトレーシングを無効にしよう。WQHDもレイトレーシング無効設定でいいと思うが、「画質品質重視」設定にしておいたほうが無難かもしれない。

ホグワーツ・レガシーの結果

 ホグワーツ・レガシーはかなりGPUの負荷が高く、レイトレーシングを有効にするとハイエンドGPUが欲しくなるタイトルだ。画質は「最高」プリセットに加え、GeForce RTX 40シリーズの特徴である、レイトレーシングとDLSS 3を有効にした状態もチェックした。ホグワーツの中庭の一定ルートを移動した際のフレームレートはCapFremeXで計測。

 レイトレーシングを無効にした場合でも、フルHDですら最小60fpsを切る。しかし、DLSS 3を「クオリティ」に設定すると、レイトレーシング関連を「中」にしても、平均128.9fps・最小63.2fpsまでアップする。対応タイトルは少ないものの、やはりDLSS 3の効果は絶大だ。この機能を最安で使える点も、GeForce RTX 4060 Tiのいいところだ。

まとめ:小型PC自作向けGeForce RTX 4060 Tiの最有力候補

 以上で、GeForce RTX 4060 Ti StormX 8GBのレビューは終了だ。タイトルや画質設定にはよるものの、多くのゲームでWQHD・最高画質プレイも狙える性能は、さすがGeForce RTX 4060 Tiといった印象。そして、GeForce RTX 40シリーズ初の約170mmというカード長を実現し、ショートサイズでもGPUクーラーの冷却性能に不安はなく、動作音も抑えられている。

なにかと大きめのモデルが多いGeForce RTX 40シリーズ搭載ビデオカード。取り回しやすいサイズ感の製品を待っていた人は少なくないはず

 GeForce RTX 4060 Ti StormX 8GBはコンパクトなゲーミングPCを自作したいユーザー、あるいはMini-ITXベースの小型PCのグレードアップを考えている人に強くオススメしたい1枚だ。

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