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最新パーツ性能チェック 第416回

Palit MicrosystemsのGeForce RTX 4060 Ti StormX 8GBをレビュー

GeForce RTX 4060 Ti搭載でカード長約170mm!冷却性能と動作音も小型PC自作向け

2023年06月03日 16時00分更新

文● 藤田 忠 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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シングルファンでもばっちり冷却!

 まずは「3DMark」の「Speed Way Stress Test」で負荷をかけてみた。実行中のGPUの温度を「HWiNFO64 Pro」で記録したところ、「GPU Hot Spot Temperature」は最大88.8度とかなり高くなった。

 一方で、ファン回転数などを制御する「GPU Temperature」の数値は最高76.2度に留まった。また、約20分間実行するテストの後半5分間の平均は74.23度と、こちらも不安のない温度だった。

3DMark Speed Way Stress Test中のGPU温度の推移。テスト中の室温は25度

HWiNFO64 Proでモニタリング

 ただし、今回使用したPCケースはミドルタワーだ。内部スペースが狭い小型PCケースでは、さらに温度は高くなると思われる。なお、ファン回転数には余裕があるので、騒音は小型PCケースでもそこまで大きくならないだろう。

ストレステスト中でも約40dBAと静か

シングルファンだとうるさくなりそうなものだが……

 Speed Way Stress Test実行中でも、動作音はかなり静かだった。GPUクーラーのファン回転数は最大2400rpm、回転率は61%。このときの動作音を机の上(液晶ディスプレーの横)と下、2パターンで計測した。騒音計は机の上はPCケースの前面から左斜め前30cmの位置、机の下はPCケース天面から50cm上の位置に設置。

机の上と下に設置した場合の騒音値。なお、暗騒音は34.4dBA

 当然、机の上のほうが音源との距離は近くなるが、それでもアイドル時は39.5dBAで、ストレステスト時は40.3dBAだった。机の下はさらに下がり、アイドル時は36.1dBA、ストレステスト時でも36.9dBA。静音志向のPCケースを使ってはいるが、PCケースファン3基とCPUクーラーのファンもあり、それでこの騒音値ならかなり静かな部類と言える。

 続いて、Speed Way Stress Test実行中のシステム全体の消費電力も確認しておこう。テスト解像度はWQHDだがレイトレーシングなどを使った高負荷なテストなので、HWiNFO64 Proの「GPU Power」はGeForce RTX 4060 TiのTGP値(消費電力)となる160W近い159.9Wを記録した。

システム全体の消費電力

 肝心のシステム全体の消費電力は、257.26Wと300Wを下回っている。電力変換効率は使用率50%程度が最も良くなるので、今回の構成なら600~650Wクラスの電源ユニットがオススメだ。実際、ここ数年はこのぐらいの容量の電源ユニットで自作している人が多いと思うので、グレードアップしやすいビデオカードと言えるだろう。

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