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eSportsからリアルレースへ! SUPER GT マッハ号、冨林勇佑選手密着レポ 第11回

450km勝負のSUPER GT第2戦富士、冨林勇佑が初の◯◯に挑戦!?

2023年05月10日 16時00分更新

文● 吉田知弘 写真●加藤智充 編集●ASCII

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 2023年のSUPER GT第2戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT450km RACE」が5月3~4日に富士スピードウェイで行なわれ、ASCII.jpが応援する冨林勇佑選手が駆る「マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号」は、ポイント圏内を目指すも、終盤のアクシデントが響き、GT300クラス22位でレースを終えた。

 前回の岡山大会では、ウエットコンディションで大苦戦を強いられてしまい、決勝も最後尾からのスタートとなったが、着実にポジションを上げて15位でフィニッシュした。

 今回の富士は、サクセスウェイトを積んでいない分、ひとつでも上位に食い込みたいところだったが、そう簡単にいかないのがSUPER GT。予選日から試行錯誤の展開が続いた。

大型連休の合間のレース
晴れの予選はQ2進出と幸先も良く

 岡山大会とはうって変わり、予選日から晴天に恵まれた富士スピードウェイ。午前の公式練習では、各車が積極的に周回を重ね、予選と決勝に向けた準備を進めていった。もちろん、5号車もセッション序盤からコースインしたのだが、その2周目にマシントラブルが発生し、コース脇にマシンを止めた。原因は昨年からも時より見られたハーネス関係のトラブルで、マシンがピットに戻されると、メカニックが急いで作業をし、セッション後半には走行を再開。最終的に1分38秒641で25番手タイムとなった。

 少し流れに乗れないまま午後の公式予選を迎えることとなったが、Q1担当の松井孝允選手が、渾身のアタックを披露。1分36秒384をマークし、A組7番手を獲得。最近はドライコンディションになると、かなりの激戦となるGT300クラスのQ1なのだが、それを見事に突破し、Q2進出を果たした。

 続いてマシンに乗り込んだのは第1ドライバーを務める冨林。実は、SUPER GTにデビューした昨シーズンから、常にQ1を担当してきていたため、意外にもポールポジションをかけたQ2でアタックをするのは、これが初めてだった。

 万全の状態でタイムアタックに臨みたいところだったが、今回5号車が予選アタックで使おうと思っていたタイヤが、事前のマーキングの都合上2セットしかなく、そのうちの1セットはQ1で使用。残る1セットのうち、フロントの2本は午前のサーキットサファリで履いていたため、冨林担当のQ2では半分がユーズドタイヤという状態だった。

 さらに時刻は16時を過ぎ、気温と路面温度が下がり始めている中でのタイムアタックとなったが、冨林は与えられた状況下で、ベストを尽くす走りを披露。1分36秒187のベストタイムで、14番手となった。

 「フロントがユーズドだったのは少し厳しかったです。仮に4本ともニュータイヤであれば、7~8番手あたりには行けていたと思います。でも、ユーズドタイヤの割には良かったと思います」と冨林。それでも、今季はマザーシャシー勢は劣勢な雰囲気があるなかで、Q1を突破できたことについては、ひと安心という様子だった。

 「昨年ここで履いたタイヤに合わせて、持ち込みのタイヤとかも選択していたので、今回使ったスペックをもう少し重視した戦略にしていれば、もっと良い結果になったのかなと思います。でも、決勝に向けても、このタイヤの方が良いので、決勝ペースを上げていければ、良いところはいけるのではないかなと思います」と語った。

 予選でポールポジションを獲得したのは56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」。ベテランドライバーのJ.P.デ・オリベイラ選手が「1'35.114」を叩き出し、文句ナシのトップタイムを飾った。なお、オリベイラ選手はGT300でポールを獲得したのは初とのこと。

56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」

名取鉄平選手(左)とオリベイラ選手

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