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eSportsからリアルレースへ! SUPER GT マッハ号、冨林勇佑選手密着レポ第10回

eスポーツレーサー冨林勇佑、2年目のSUPER GT開幕! 新体制で臨むも雨の第1戦では大苦戦

文●吉田知弘 写真●加藤智充 編集●ASCII

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 2023年のSUPER GTが、4月15~16日に岡山国際サーキットで開幕を迎えた。eスポーツ出身で、今年もSUPER GTのGT300クラスに参戦する冨林勇佑選手。彼が乗る5号車「マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号」は、決勝15位に終わり、ポイント獲得はならなかった。

 今シーズンも昨年と同じチームでの参戦となる冨林。パートナーには2016年のGT300チャンピオンである松井孝允選手を迎えることとなり、さらに高みを目指すシーズンとなる。

冨林勇佑選手

松井孝允選手

 使用するマシンは、MC86(マザーシャシー)。昨年の最終戦で他車に追突され、マシンは大破してしまったのだが、別のチームが同年まで使用していたものを手に入れて、再出発を切ることになった。開幕前のテストから精力的に走り込み、準備を整えて岡山国際サーキットにやってきたが、シーズン初戦は天候に悩まされる週末となった。

参戦マシンの「MC86」

ヘビーウェットになった予選
タイヤが合わず大苦戦に

 土曜日の朝から雨に見舞われた岡山国際サーキット。気温・路面温度ともに低く、冬並みの寒さとなった。その影響もあってか、朝からコースオフやクラッシュが続出。GT500クラスでは、マシンが2回転半する横転クラッシュが発生したが、幸いドライバーは無事だった。

 結局、公式練習セッションは、悪天候により途中で打ち切り。5号車も満足に周回を重ねることができず、午後の公式予選に臨むこととなった。

 気温13度、路面温度14度で始まった予選A組。5号車は冨林がマシンに乗り込んだが、今回ヨコハマタイヤとともに準備してきたウェットタイヤが、今回のコンディションに合わず大苦戦。レーシングスピードで走れないほど、グリップ感がない状態だった。

 「80km/hでハイドロが起きていたので、さすがに厳しかったです」と冨林。結局、まともにタイムアタックできず、A組最下位で予選を終えた。

2023年初のポールポジションとなったのは65号車「LEON PYRAMID AMG」

左から蒲生尚弥選手、黒澤治樹監督、篠原拓朗選手

最下位からのスタートだった決勝
再び雨に振り回されるも15位でチェッカー

 翌日の決勝日は、朝から青空が広がり、午前中にはピットウォークも実施された。ここ数年はコロナ禍に伴うイベント制限が続いていたが、それも今シーズンは解除され、ドライバーやレースクイーンとファンが、久しぶりにピットレーンで交流している姿がみられた。

 最後尾グリッドの5号車は、冨林がスタートを担当。スリックタイヤを装着し、フォーメーションラップに臨んだ。すると、それまで晴れ間が見えていた上空だったが、スタートの瞬間が近づくにつれて、雨雲に覆われ、スタートするタイミングで、なんと雨が降り始めた。

 それでも路面上は乾いているため、冨林はスリックタイヤのままレースを開始するも、なかなか順位を上げられず苦戦してしまう。そうこうしているうちに、雨足は強くなっていき、15周目を迎える頃には大雨の状態になり、一瞬ではあるが雹も確認された。この影響もあり、コース上でもアクシデントが多発し、セーフティーカーが導入された。

 隊列が落ち着き、ピットレーンがオープンになったところで5号車もピットインし、ウェットタイヤに交換。ここからは、前日の予選同様に苦戦が強いられるかと思われたが、雨はすぐに止んで太陽が顔を出したこともあり、路面は急速に乾いていくこととなった。

 気がつけば、33周目の段階で17番手まで浮上していた5号車は、35周を終えたところで通常のルーティーン作業のためピットイン。冨林から松井に交代する

 後半スティントも、粘り強く追い上げていけばポイント圏内も見える感じではあったが、40周を過ぎたあたりから、再び雲行きが怪しくなり、GT500クラスのトップが50周目を迎える頃には、再び雨が降り始める。さらにサーキット近くで落雷があったこともあり、レースは一時中断された。

 約30分弱でレース再開。セーフティーカー先導中に、ほぼ全車がウェットタイヤに再交換するも、雨足が強くなり赤旗中断とレース再開を繰り返す大波乱の展開となった。結局、16時25分に出された3度目の赤旗でレース途中終了が宣言され、5号車は15位で初戦を終えたのだった。

冨林勇佑選手コメント

 「今回は富士のテストで試せなかった新しいコンパウンドのウェットタイヤを持ち込んだのですが、それがうまく機能しなくて、予選は苦労しました。最後尾からのスタートでしたが、終わってみれば、ポジションも12個くらい上がってレースを終えられたのは良かったです」

 「ドライコンディションでは、想定していたより路面温度が高くなってキツかったところはありましたが、悪いなりは走れたかなと思います。そこから雨が降ってきて厳しいなと思っていたのですが、決勝日はウェット路面でも意外と走れました。そこで5~6台抜けたのは良かったです。途中、スリックタイヤで雹が降ったりして、いつクラッシュしてもおかしくない状況でしたけど、チームを含めて的確に指示をしてくれたので、本当に今回は最善は尽くせたのかなと思います」

2023年開幕戦の栄冠は18号車に!
2位に65号車、3位に244号車

赤旗終了ではあったが、悪天候の中、サバイバルレースを制した3チーム

優勝した18号車「UPGARAGE NSX GT3」

ポールトゥウィンは叶わなかったが2位を獲得した65号車「LEON PYRAMID AMG」

予選12位から地道に順位を上げた244号車「HACHI-ICHI GR Supra GT」

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