元気がもらえる系の主人公ってイイよね!

探索に夢中で走りっぱなし!『ライザのアトリエ3』シリーズ初見プレイレビュー

2023年04月29日 11時00分更新

文● Zenon/ASCII

困ったときの「鍵」頼み! 探索・調合・戦闘なんでもござれ

 本作の新要素にして核心的システムである「鍵」。これは各地のランドマークや敵を弱らせてから作成するもので、どんな効果があるのかはランダムで決まる。

 キャラクターに装備させると効果を発揮する「シンボル効果」、特殊な宝箱や結界を開けられる「アドベンチャー効果」、調合の結果に影響する「シンセサイズ効果」、戦闘中に一定時間強くなれる「バースト効果」の4種類が存在する。

手に入る鍵はモチーフ(形状)も効果も、生成するたびに変わる。このランダム要素が少々使いにくいので、せめてランドマークは場所ごとに効果が固定だったらよかったのにと思う

敵から鍵を生成する場合はまず敵のHPを減らして弱らせなければならない。うっかり倒してしまわないよう注意だ

生成した鍵は鍵束として一定数ストックが可能。いずれも用途がマッチすれば素晴らしい力を発揮するので、積極的に使って入れ替えていきたいところだ

『ライザ1』からのファン向け展開が強いストーリー

 ストーリーやキャラクターの描写については、前作からの知識がない筆者にとってさすがに「置いてけぼり」な印象を受けた。一応、『ライザ3』のタイトル画面から選択できる『ライザ1』『ライザ2』の「Prologue Movie」も見たし、島の成り立ちなど最低限の前提知識は得られたと思うが、やはり『ライザ3』からプレイすると、ここだけは楽しさが十分に味わえているとは言いがたい。

「あの頃はこうだったよね」的な振り返りが入るたび、筆者としては「そうだったんだ…」としか思えず序盤は置いてけぼりに。プレイを進めて新しい発見があった際は純粋に楽しめたので、やはり感情移入は大事な要素だと認識した

『ライザ1』の舞台であるクーケン島や対岸(一部を除く)も、現在の技術でシームレスにつなげて歩き回れるように! 「秘密」シリーズファンならいろいろと感慨深いのではないだろうか

 また、「秘密」シリーズは、なんてことない農家の娘ライザが、誰からも認められる立派な錬金術士として大人になっていく成長物語でもあったのだとうかがえる。仲間たちの成長にもたびたび言及されており、「キャラクターの成長」は非常に重きを置いている部分と思われる。

 しかし筆者にはビフォーの知識がないので、アフターの成長度合いが図れない。そのことを考えると、『ライザ3』からプレイするのは少々、いや非常にもったいない体験をしていると言えるだろう。

キャラクターや固有名詞がハイライトされ、説明文を読めるようにしてあるのは新規ユーザー向けの親切設計だと感じた

ボオスは過去になんやかんやあって本作でついに仲間に! ってキャラのようだが、過去作をやっているか否かで、このシーンの感じ方は大いに異なっているはず

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