最新パーツ性能チェック 第407回
ASRockのIntel Arc A770 Phantom Gaming D 8GB OCで検証
2.5倍以上も性能が向上するって本当!?インテルArc A770新旧ドライバー比較
2023年04月08日 10時30分更新
Arc Aシリーズ登場以前のゲームでは性能が激増!?
では、Arc Aシリーズが登場する前に登場したゲームのパフォーマンスはどうなのだろうか? こちらでもフレームレートが向上していれば、インテルがちゃんとユーザーのゲーミング体験向上にリソースを割いているエビデンスになり得る。
まずは「PUBG: BATTLEGROUNDS」で試してみよう。画質は「ウルトラ」に設定し、トレーニング用の島を車両で半周した際のフレームレートを計測した。
向上率としては5〜7%程度。同じGPUの1ランク高いファクトリーオーバークロックモデルに乗り換えたような効果、と言えるかもしれない。Arc A770よりかなり前に登場したタイトルでも、ドライバーの改善によりパフォーマンスは向上しているのだ。
往年の名作「The Elder Scrolls V:Skyrim Special Edition」もチェックしてみよう。画質は「ウルトラ」に設定し.iniファイルを編集してフレームレート60fps制限や物理演算の不具合回避といった、フレームレートを出す改変を加えているが、Mod類は加えていない(いわゆる“Vanilla”)。街(Windhelm)周辺の一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
PUBGよりも伸びは鈍く、どの解像度でも4%程度の向上にとどまった。とはいえ、こちらでもしっかりと新ドライバーの効果は確認できた。
続いては「PAYDAY 2」だ。最高画質に設定し、キャリアモード序盤の「Let's Make Some Money」マップ内を移動した際のフレームレートを計測した。
PAYDAY 2は新旧ドライバーの性能差が劇的に開いたゲームと言えるだろう。v4146ドライバーはフルHDやWQHDでは平均フレームレートが47%前後も上昇した。特にWQHDでは最低フレームレートも大きく向上。4Kでも平均フレームレートで33%も上がっている。初期ドライバーの出来が相当悪かったとも言えるが、半年ちょっとで欠点を解消してきた点を評価したい。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ