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最新パーツ性能チェック 第407回

ASRockのIntel Arc A770 Phantom Gaming D 8GB OCで検証

2.5倍以上も性能が向上するって本当!?インテルArc A770新旧ドライバー比較

2023年04月08日 10時30分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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初出ドライバーと最新ドライバーで徹底比較

 今回の検証はIntel Arc A770 Phantom Gaming D 8GB OCを利用し、Arc A770用として公開されている最古のドライバー(v3490)と、最新ドライバー(v4146)の性能に違いがあるかどうかを検証するものだ。よって比較用のビデオカードは用意していない。

 また検証にあたっては、ReSizable BARやSecure Boot、コア分離(VRS)、HDRなどはすべて有効化している。

検証環境
CPU インテル「Core i9-13900K」(24コア/32スレッド、最大5.8GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG MAXIMUS Z790 HERO」(インテルZ790、BIOS 0816)
メモリー G.SKILL「Trident Z5 Neo RGB F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」(16GB×2、DDR5-5600)
ビデオカード ASRock「Intel Arc A770 Phantom Gaming D 8GB OC」(Arc A770、8GB GDDR6)
ストレージ Corsair「Force Series MP600 CSSD-F1000GBMP600」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ用)、Silicon Power「PCIe Gen3x4 P34A80 SP002TBP34A80M28」(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(1000W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

3DMarkで順調なスタート

 定番の「3DMark」は、Arc Aシリーズの初期ドライバーでも性能が出ているベンチマークだが、ドライバーの熟成でスコアーは変わったのだろうか?

3DMark:ラスタライズ系テストのスコアー

3DMark:レイトレーシング系テストのスコアー

 こうして新旧ドライバーを比較すると、インテルは3DMarkのパフォーマンスもしっかり手を抜かず、ブラッシュアップし続けていることがわかる。伸び幅は最も小さいFire Strikeで1%、最も伸びたPort Royalで6%と微々たるものだが、全テストでスコアーを伸ばしている。つまり、DirectX 11でもDirectX 12でも性能を引き出すべく調整しているということだ。

 ついでに消費電力も検証しておこう。ラトックシステムの「RS-WFWATTCH1」を使用し、システム全体の消費電力を計測する。システム起動10分後の安定値を「アイドル時」、Time SpyのGraphics Test 2実行中のピーク値を「高負荷時」とした。

システム全体の消費電力

 スコアーが上がって消費電力は増えたとも言えるが、この程度なら誤差の範囲を出ない。消費電力を維持しつつ、性能が上がったとなればワットパフォーマンスも上がったと評価すべきだろう。

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