電動化にともない車内装備もアップデート
気になる動力性能をチェックしましょう。モーターのスペックは最高出力87kW(118PS)/4000rpm、最大トルク220Nm/2000rpm。床下に置かれたリチウムイオンの蓄電量は42kWhで、満充電時の走行距離はWLTCモードで335km。「1日乗り回すには十分すぎる距離ですね。でも出先で急速充電できないのはちょっと不安」と、ゆみちぃ部長がそう思うのも無理はない話です。
運転席まわりを見てみましょう。FIAT 500のイメージはそのままに、近未来感のあるデザインへとアップデート。メーターパネルの形状そのものはFIAT 500と同じワンメーターですが、表示はフル液晶にチェンジ。シフトレバーの代わりにボタン式へとチェンジしたことで、インテリアはさらにスッキリしたものに変わっていました。「このポップで上品なインテリアはイイですね。エレガンス。ベリーエレガンス」と大満足。ハンドルまわりは一気にボタンが増えました。運転支援、マルチメディアと、機能面で不満はありません。
10.25インチタッチパネルモニターを中央に配置。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応するほか、車両情報などの確認もできます。
ちょっと慣れないのはドアの開閉。内側にドアハンドルが見当たらないのです。というのも、この開閉は電動スイッチ方式。ちょっと長押しをするとドアが少し動き、あとは手で押すだけ。これは最近のレクサスでも使われている方法です。ネイルをしている女性にはうれしい装備のようで、ゆみちぃ部長もニッコリ。「ちなみに、壊れたらクルマから出られないんですか?」という素朴な疑問を抱かれましたが、よく見ると普通のハンドルもあるので大丈夫です。
機能面では、運転支援が追加されたことがトピック。車線監視機能付きアダプティブクルーズコントロールを搭載するなど実にイマドキ。FIAT 500では2021年以前までクルーズコントロールすらついていなかったのですから、これは大きなアップデートといえそうです。
この連載の記事
-
第491回
自動車
ボルボの電動SUV「EX30」は価格と性能のバランス良し! 乗って実感したオススメポイント5つ -
第489回
自動車
サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい -
第489回
自動車
アストンマーティン「DB12」はラグジュアリーと最高性能を両立させて究めた1台 -
第487回
自動車
Hondaのセダン「アコード」はすべてが適度でちょうどいい! 5つの魅力を紐解く -
第486回
自動車
これぞ王道! これぞ本流! BMWの魅力を凝縮したSUV「X5」は最高の1台と断言する -
第485回
自動車
1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較 -
第484回
自動車
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のHonda「FREED」の魅力と買いのグレードはコレだ! -
第483回
自動車
【ミニバン売れ筋対決】ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の良いところと微妙なところ -
第482回
自動車
これがBMWの未来! フラッグシップEVの「iX」は乗り心地良すぎで動くファーストクラス -
第481回
自動車
アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない -
第480回
自動車
独特なデザインが目立つルノーのクーペSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」はアイドルも納得の走り - この連載の一覧へ