バッテリー駆動の高圧洗浄機の特徴と価値は、その吐出圧力とバッテリー容量(動作時間)と給水方法の多様性によるだろう。バッテリーパワーに関しては前述したが、吐出圧力は水圧の単位として3.0Mpa(メガパスカル)だとスペックに記述されている。
文系素人の筆者には初めて聞く単位で、まったく何のことか分からない。ネットで見てみると厚生労働省の「水道施設の技術的基準を定める省令」には、配水管から給水管に分岐する箇所での水圧は「0.15Mpa以上・0.74Mpa以内」となっているらしい。
なので今回の充電式ハンドヘルド高圧洗浄機は、家庭に来ている水道水圧の4〜20倍くらいだと想像できる。感覚的にバスルームのシャワーが、4倍から20倍になるならかなり強力だ。
家庭用の手軽な高圧洗浄機には、おおむね2Mpa〜8Mpa辺りが多いようなので、今回衝動買いした充電式ハンドヘルド高圧洗浄機は、比較的低吐出圧力の部類に入りそうだ。駆動電源方式や給水方式や本体パワーによってそのあたりは変化するのだろうが、人生初の安価な高圧洗浄機でもあり、まずは使ってみることを優先した。
今回の充電式ハンドヘルド高圧洗浄機には、形状と機能の異なるノズルが2種類付属する。最初のノズルはストレートタイプの回転ノズルだ。ノズルを手で持って回転させることで、内側の2枚のブレード間の距離に変更が加わりモードを変更可能だ。直線で極めて狭い面積に集中的に噴射するモードから扇状モード、オプションを利用して霧吹き系の洗剤噴霧モードなどを、自由に選ぶことが可能だ。
もう1つのノズルは、先端部分がフレキシブルに180度曲がり、クルマで言うならホイールハウスなどの見え辛く、のぞき込んで洗浄しなくてはならないような場所の洗浄に適しているノズルだ。この2つのノズルで筆者は、ほとんどの環境で過不足なしに活用できている。残念ながらクルマを所有しない筆者は、ノズルとフォームポッドが一体化したオプションはまだ使用していない。
筆者が最も活用しているスタイルは、本体である高圧洗浄機にバッテリーと延長ポールを取り付け、先端に回転ノズルを取り付けたもっともシンプルなスタイルだ。これで頑固な汚れの張り付いたテラスの床面と壁面、テラスに面した少しデリケートな網戸や広面積のガラスサッシまで、ノズルの回転操作による噴霧スタイルの強弱の変更で完璧だ。
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