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T教授の「戦略的衝動買い」 第677回

Qrio Lockをパスコードとカードで開けたくてQrio Padを衝動買い

2022年03月31日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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パスコードによる解錠は、モバイル非接触IC通信マークのあるボタンを押し、続いて設定済みのパスコードをタップし、最後に「E」キーを押すだけ

パスコード式はもっと簡単に解錠できる

 Qrio Cardも持つ必要性もないパスコード(暗証番号)解錠はもっと簡単だ。Qrio Cardの時と同じく、モバイル非接触IC通信マークボタンを押し、発光した10キーを使って予め決めた4〜8桁の数字を入力、最後に「E」キーを押すことで解錠する。

 365日、毎回同じパスコードをずっと入力していると、自然と毎回タッチしているキートップが汚れたり、細かな傷が付いたりする。世の中には器用な人も心配症の人も居るので、中には4〜6桁の数列に登場する数字の特定を行おうとする悪意の第三者もそれを心配する人もきっといるだろう。

 そのあたりが気掛かりなユーザーは、アプリのカギ管理で「トリガーPIN」という設定をオンにすれば良いだろう。毎回、パスコードの入力の直前にランダムな3桁の数字が表示されるので、本番のパスコードの前にその3桁をタッチすることで類推や特定を防ぐことができるそうだ。

 Qrio Lockに加えて今回Qrio Padを追加したことで我が家の玄関錠は当初のスマホアプリ、Alexaによる音声、腕時計のスマートバンドwena3のアプリ、解錠専用デバイスのQrio Key、そしてQrio Cardとパスコードでの解錠がすべて可能となり、ガジェット好きも多少ヘテロでカオスな世界だがなかなか楽しい環境が整った。

Qrio Lock+Qrio Padの両者を使うと「できる」から「便利」を実感する

我が家の玄関錠はスマホアプリ、wena 3、Qrioキー、Qrio Card、暗証番号、音声発話で解錠できるようになった

 未だかんばしくない位置情報系のGeo-Fencingによるハンズフリー解錠を除けばほぼ完璧に見えるが、集合住宅の中にある我が家の最大の問題はQrio Lockとは無縁の以前から引きずっているオートロック共用玄関の通行問題だ。個々の部屋にQrio Lockを使っても今のところ便利な点は、自分の部屋なのにたまに締め出される危険性のある外出時のオートロックくらいだ。

 結局、共有玄関の自動扉を通るためにだけの目的で、出かける時はいつも入居時にもらった古い物理キーを携帯しているのが現実だ。うっかり携帯を忘れたら、住人の出入りの多い時間帯なら、多少不審者に見えても、自分で解錠して入館する他の住人や宅配便、中から出てくる住人に紛れてテールゲート(共連れ)するのが唯一の必殺技となる。

筆者以外にも多くの人が悩んでいる、共同住宅の玄関オートロックが残った課題だ

 すでにQrio Lockもマンション業者や共有玄関オートロック業者とのビジネスコンタクトはスタートしているだろうが、規格案がまとまっても対応製品が登場するにはまだまだ時間がかかりそうだ。まして既存のマンション対応になるまでには、想像以上の高いハードルが一杯ありそうだ。

 我が家の玄関オートロック解錠の順序は、玄関インターフォンで部屋番号の呼び出しタッチ→室内にいる家人が受話器を取って応答→室内から玄関錠解錠ボタンの押し下げの順次処理が前提のタイプだ。インターフォンの応答なしで即座に玄関錠解錠ボタンを押せるタイプだと簡単なのだが、我が家は一筋縄では解決しないタイプだ。

 自宅玄関ドアに取り付けたQrio LockとQrio Padを活かすために筆者は、共用玄関にあるインターフォンの呼び出し機能を使用して室内にセットしたスマートスピーカーや複数の指ロボットを利用して、家人が誰も居なくても共有玄関の解錠を実現できる仕組みを趣味として考え中だ。もちろん既存のオートロックシステムには一切手を加えることはない。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:Qrio「Qrio Pad
・購入:Qrio Store
・価格:2万2000円

・アイテム:Qrio「Qrio Lock
・購入:Qrio Store
・価格:2万5300円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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