我が国の総人口12522万人(2021年9月15日現在推計)に占める65歳以上の高齢者人口は、3640万人と、前年(3618万人)に比べ22万人増加し過去最多となった。総人口に占める高齢者の割合も29.1%と過去最高になり4人に1人以上が高齢者となった。高齢者に限らず、戦後「核家族」という言葉が登場して以来、2020年の日本では一人暮らし世帯が全世帯の38%を占めている。
そんな日本では、スマホの高所有率と安価なインターネット回線の普及で当然の様に「見守り系」のIoTガジェットが毎日のように登場してきている。リアルな画像が簡単に見れるP2P系のインターネットカメラや冷蔵庫やドアなどに取り付ける動体センサー系、位置情報を適時発信するGPS系製品などがそれらの代表製品だろう。
しかし若年層から高齢者まで、安価で使いやすいテクノロジーで実現可能になったとはいえ、遠隔から生活をのぞき込まれることや、たとえ家族とは言え日々の行動やプライバシーがすべて通知されてしまうことには抵抗がある人が多いのは当然だろう。
そんなテクノロジーで何でも実現できてしまう時代に、人と人の気まぐれなコミュニケーションしたいという気持ちを極めてアナログ的に実現できて人に寄り添う気持ちがそっと伝わる見守り系IoTガジェットを衝動買いした。
今週ご紹介する商品は「OQTA HATO」(オクタ・ハト)という「鳩時計コミュニケーター」だ。商品名の「OQTA」はオクタゴン(八角形)が由来らしい。関西人の筆者は当初「送った」のシャレかと思ってしまった。実際は「大切な人」と常日頃その人を大切に思う最大8人で構成されるコミュニケーションの輪なのだ。

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