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セルラーIoTモジュールのグローバル出荷量、2021年第3四半期に前年同期比で70%成長。5Gモジュールの出荷量は前年同期比7倍に。

PR TIMES

Counterpoint Technology Market Research Limited
スマートメーター、POS、エンタープライズIoT、インダストリーIoT、ルーター/CPEが今四半期トップ5アプリケーションに。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、セルラーIoTモジュールのグローバル出荷量は、2021年第3四半期に前年同期比で70%増加し、売上ベースの市場規模は、この四半期に15億米ドル(約1,700億円)を超えたという調査結果を含むGlobal Cellular IoT Module, Chipset and Application Trackerサービスによる最新調査を発表致しました。


台数ベースでは中国が多く、北米、欧州がそれに続きます。前年数量が少なかったこともありますが、5Gは最速で成長したテクノロジーで、前年同期比で7倍となりました。

本市場動向に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストのSoumen Mandal氏は次の通りコメントしています。
「一部の海外のモジュールメーカーがもたつく中、中国のモジュールメーカーの業績は好調だった。Quectel、Fibocom、China Mobileは、台数ベースで中国におけるIoTモジュールメーカーのトップ3社である。全世界でみると、Quectel、Telit、ThalesがIoTモジュールのトップ3社だった。

QuectelのセルラーIoTモジュール出荷は、2021年第3四半期に前年同期比80%成長した。NB-IoTと4G Cat 1モジュールがこの急成長を牽引した。今四半期、Quectelは5G案件をいくつか獲得している。例えば、Great Wall Motor(長城汽車)との5G C-V2X、China Mobileと高速鉄道案件、産業やITを管轄する省庁である中国工業情報化部の産業用途案件、China Mobile向け5Gモジュール、China Unicom向け専用品プロジェクトなどが含まれる。来年初旬から5Gモジュールの出荷に勢いがつくとみられる。

Fibocomは世界のセルラーIoTモジュール市場で第二位を維持した。NB-IoTの強い需要に助けられ、Fibocomのモジュール出荷台数は、前年同期比84%成長した。同社は、4G Cat 1やCat 1 bisモジュールにも注力している。Cat 1 bisは来年競争が激化することになるだろう。

China Mobileはこの四半期にトップ3にランク入りした。2021年第3四半期の出荷は前年の3倍である。中国市場では、2Gや3Gモジュールが置き換えられるにつれ、NB-IoTと4G Cat 1モジュールの引き合いが高まるだろう。

2021年第3四半期におけるモジュールメーカートップ5社は、いずれも中国企業である。MeiG Smartも成長を続けている中国メーカーのひとつである。車載グレードのNAD(ネットワークアクセスデバイス)を製造しているRolling WirelessやLGも、コネクテッドカーの需要が高まり続ける中、トップ10社にすべりこんだ。」

セルラーIoTモジュール モジュールベンダー別グローバル出荷量シェア 2021年第3四半期

出典: カウンターポイント社 Global Cellular IoT Module, Chipset and Application Tracker, Q3 2021

スマートメーター、それにPOSと小売りは、最も成長するIoTアプリケーションのトップ3です。一方、自動車セグメントは、今も尚続く半導体不足の影響を受けています。チップセットの動向もまた、アプリケーションや採用技術の影響を受けています。

セルラーIoTチップセット チップセットベンダー別グローバル出荷量シェア 2021年第3四半期

出典: カウンターポイント社 Global Cellular IoT Module, Chipset and Application Tracker, Q3 2021

セルラーIoTチップセットのサプライヤー動向に関して、カウンターポイント社調査担当バイスプレジデントのNeil Shah氏は、次の通りコメントしています。
「QualcommはセルラーIoTチップセットグローバル市場を1/3を超えるシェアでリードしているが、同社は前四半期と比べてシェアを4%近く落としている。それでも、Qualcommは4G Cat 4、4G Cat Others、5G、LPWA Dual Mode、LTE-M、3Gにおいて、チップセットプロバイダーの市場リーダーである。

UNISOCは、世界第2位のセルラーIoTチップセットプロバイダーであり、4G Cat 1市場に関してはQualcommを抜いて首位となった。Cat 1は引き合いが増えてきており、UNISOCのシェアを押し上げている。UNISOCは4G Cat 1に加えて、NB-IoTと2Gにおいても、2021年第3四半期のリーダーとなった。この背景には、中国でモジュールの出荷が増えたこと、Huawei HiSiliconのシェア低下が寄与している。シェアが下がったとはいえ、HiSiliconは第3位のチップセットサプライヤーの地位を維持している。」

セルラーIoTモジュールの平均売価(ASP)は、安価なNB-IoTや4G Cat-1モジュールへの移行が進んだことで3%低下しましたが、4G Cat 4+と5GのIoTモジュールについては、部品供給が厳しいため、価格が上昇しています。現状、その影響は最小限に留まっていますが、部品不足の状況が改善しなければ、今後5Gの採用がスローダウンする可能性もあります。

より詳細な調査結果は、購読者用レポート中に記載しています。
・Global Cellular IoT Module, Chipset and Application Tracker, Q1 2018 – Q3 2021
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2589
・Global Cellular IoT Module Vendor, Shipments, ASP, Revenues Forecast by Tech by Application, 2018-2025
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2501
・Global Cellular IoT Chipset Shipments Forecast by Brand by Tech by Application 2018-2025
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2502

カウンターポイント社は、80を超えるIoTモジュールベンダーの出荷数量・売上、12を超えるチップセットベンダーのASPを18を超えるIoTアプリケーションと10の主要地域に関して調査し、それに基づいた予測を四半期ごとに出しています。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/