会社から独立して事業主となった人やフリーランスとして働いている人、副業をして各種の所得金額の合計額が20万円を超える人は、所得税及び復興特別所得税の確定申告をする必要があります。2022年3月が提出期限にあたる「令和3年の確定申告」は、2021年12月から準備をすることができますよ。「令和3年の確定申告」について、年内にやっておきたい準備や変更点についてまとめました。
いまさら聞けない「確定申告」ってなに?
確定申告は、1月1日から12月31日までの1年間の所得にかかる税金を計算して、自分で所得税額と復興特別所得税を申告する制度です。個人事業主やフリーランスはもちろん、株式などの投資や講演料など副業で20万円を超える臨時収入を得た人も、確定申告が必要です。
所得税は、収入から経費と、医療費や保険料、家族の扶養などの控除を差し引いた額に対して課税されます。同じ収入があっても仕事の内容によってかかる経費は変わりますし、家族構成や健康状態なども個人差があります。自分で経費と控除を申告することで、税金の未納や過払いを防ぎ、きちんと納得して納税できるのが確定申告のメリットです。
個人事業主やフリーランスの場合、確定申告書の控えは所得の証明書にもなります。金融機関でローンを組む場合や、保育所の入園手続き、災害等で収入が減った場合の補助金・給付金の申請などに必要です。
確定申告をサボると延滞税や無申告加算税などのペナルティが課されることがあるので、きちんと申請することはとても大事です。
確定申告には決まった様式があり、最新の確定申告書は1月以降に提供されます。個人事業主の場合、日々の売上と経費を記帳し、収支内訳書と決算書を作成して、確定申告書を作成して、所轄の税務署に提出します。専門的でハードルが高そうですが、会計ソフトを使えば、簡単。e-Taxを使えばオンラインでの納付もできます。

