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石川温のPCスマホニュース解説 第125回

携帯料金値下げの悪影響が懸念される

2021年11月09日 09時00分更新

文● 石川温

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IIJの契約は伸びたが、25.6億円の減収

 KDDIがpovo、ソフトバンクがLINEMOで低容量プランを投入することで、MVNOが苦境に立たされると思われた。しかしIIJは昨年まで契約者数の減少が続いていたが、4月に投入したギガプランが好調で、2021年9月末現在で107.2万の契約者数を達成。同年6月末から1.9万件の純増となった。ギガプランの契約者数は55.6万件に達し、そのうち約3割は新規契約者だという。

 IIJの勝栄二郎社長によれば「8割が音声SIMを選び、同じく8割が2GBもしくは4GBのプランを選んでいる」という。

 一方、契約者数は増えたものの、既存のプランに比べて値下げをしており、契約者数は増えてもモバイルサービスの売り上げは25.6億円の減収になるなど厳しい状態であることは変わりない。

 KDDIであれば、楽天モバイルからのローミング収入、ソフトバンクは端末販売の回復、IIJは法人需要が好調で売り上げは伸びているものの、モバイル通信事業の柱である通信料収入が下がるというのは深刻な事態だ。

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