豪華絢爛、ラグジュアリーな車内空間
それでは後席から皆さまをご案内いたしましょう。室内はラグジュアリーそのもので絢爛豪華。以前、BMW 7シリーズをお借りした時も、あまりの凄さに怯んだのですが、アルピナはその上をいきます。アルピナはほぼ全車インテリアのカスタムオーダーが可能で、最高の素材を使った自分好みの空間を手に入れることができるというわけです。驚いたのは4人乗りというところ。というのもアームレストが大型で固定式なのです。ロングボディヴァージョンゆえ当然なのですがフットスペースの広さには言葉を失います。
天井を見上げると、専用のサンルーフまで装備されるばかりか、読書灯も1ヵ所から中央寄りとドア寄りのダブルで点灯。以前ミニバンのVIPバージョンの後席にお邪魔したことがあり「なるほどVIPになると、こういうクルマに乗れるのか」などと感じていたのですが、上には上があるというか、真のVIPとはこのことか、と考えを改めました次第。そして外は豪雨だったのですが、あまりに恐れ多く靴を脱いで着座した次第。靴下越しで感じたフロアカーペットは実にふかふかでした。
シートも豪華ですが、装備も豪華。目の前にはモニターが配置され、ナビゲーションやら音楽や動画再生ができるというから驚き。アームレストも豪華で、タブレットまで取りつけられているではありませんか。このタブレットでシートに取り付けられたモニターの表示内容やオーディオ、エアコン、さらにはサンシェードの開け閉めなどを設定できます。
「平日は後席、休日は運転席」というコクピットもまたラグジュアリーそのもの。ウッディなパネル類は実に豪華。そしてシート、ステアリングホイール、シフトノブ、その触れるモノすべてが「滑らか」という言葉しか思い浮かばず。
アルピナらしいボタンスイッチタイプのマニュアルモード変速システムの「スウィッチトロニック」も、もちろん搭載されています。ナビゲーション関連のモニターはBMW7シリーズを踏襲しますが、アルピナB7とBMW 7シリーズと異なる点は、走行モード切替にアルピナ専用のコンフォートとスポーツにプラスモードが追加されたことでしょうか。
運転席周りですと、中央部のスマホを置くスペースはQi充電に対応。アームレストを開けると、USB Type-Cコネクターが姿を現わしました。キーホルダーが付いてくるのかはよくわかりませんが、カッコイイです。これだけでも欲しい……。

この連載の記事
-
第593回
自動車
【アメ車ってどうなの?】キャデラック「XT6」の3列シートSUVはさすがにデカかった -
第592回
自動車
「GR GT」はトヨタが送り出す究極のスポーツカー! V8×ハイブリッドが衝撃すぎる! -
第591回
自動車
【アメ車ってどうよ?】970万円の価値は本物? キャデラック「XT5」が予想外に最高だった理由 -
第590回
自動車
【アメ車ってどうよ?】キャデラック「XT4」は思いのほかスポーティーで楽しいクルマでした -
第589回
自動車
アイドルがレクサスLMの“アメイジング”後席体験! 家超えの超豪華空間に大興奮 -
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ - この連載の一覧へ


































