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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第147回

アルピナ「B7」の極上の乗り心地と運動性能からわかる約2600万円の意味

2021年09月05日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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豪華絢爛、ラグジュアリーな車内空間

 それでは後席から皆さまをご案内いたしましょう。室内はラグジュアリーそのもので絢爛豪華。以前、BMW 7シリーズをお借りした時も、あまりの凄さに怯んだのですが、アルピナはその上をいきます。アルピナはほぼ全車インテリアのカスタムオーダーが可能で、最高の素材を使った自分好みの空間を手に入れることができるというわけです。驚いたのは4人乗りというところ。というのもアームレストが大型で固定式なのです。ロングボディヴァージョンゆえ当然なのですがフットスペースの広さには言葉を失います。

 天井を見上げると、専用のサンルーフまで装備されるばかりか、読書灯も1ヵ所から中央寄りとドア寄りのダブルで点灯。以前ミニバンのVIPバージョンの後席にお邪魔したことがあり「なるほどVIPになると、こういうクルマに乗れるのか」などと感じていたのですが、上には上があるというか、真のVIPとはこのことか、と考えを改めました次第。そして外は豪雨だったのですが、あまりに恐れ多く靴を脱いで着座した次第。靴下越しで感じたフロアカーペットは実にふかふかでした。

 シートも豪華ですが、装備も豪華。目の前にはモニターが配置され、ナビゲーションやら音楽や動画再生ができるというから驚き。アームレストも豪華で、タブレットまで取りつけられているではありませんか。このタブレットでシートに取り付けられたモニターの表示内容やオーディオ、エアコン、さらにはサンシェードの開け閉めなどを設定できます。

 「平日は後席、休日は運転席」というコクピットもまたラグジュアリーそのもの。ウッディなパネル類は実に豪華。そしてシート、ステアリングホイール、シフトノブ、その触れるモノすべてが「滑らか」という言葉しか思い浮かばず。

ステアリングホイールのステッチも他社とは異なり、指のひっかかりが少ないものになっている

 アルピナらしいボタンスイッチタイプのマニュアルモード変速システムの「スウィッチトロニック」も、もちろん搭載されています。ナビゲーション関連のモニターはBMW7シリーズを踏襲しますが、アルピナB7とBMW 7シリーズと異なる点は、走行モード切替にアルピナ専用のコンフォートとスポーツにプラスモードが追加されたことでしょうか。

 運転席周りですと、中央部のスマホを置くスペースはQi充電に対応。アームレストを開けると、USB Type-Cコネクターが姿を現わしました。キーホルダーが付いてくるのかはよくわかりませんが、カッコイイです。これだけでも欲しい……。

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