PayPayだけが「天下取り」めざす
NTTドコモとKDDIとすれば、スマホ決済サービスが使える店舗の数はそこそこでよく、決済手数料で儲けなくても、さほど困りはしない。解約抑止になれば、それでいい。
もともとソフトバンクはポイントサービスに関してはTポイントと連携していた。Tポイントと組んでしまったことで、スマホ決済サービスへの発展ができず、ソフトバンクとしての顧客囲い込みにうまくつなげられなかった。だからこそ、PayPayはソフトバンクユーザー向けと言うよりも、すべてのスマホユーザー向けというオープンな路線を突き進んだ。
NTTドコモ、KDDI、楽天のスマホ決済サービスが「自社ユーザー向けの囲い込み策」なのに対して、PayPayは「日本のスマホ決済サービスで天下を取る」というスタンスの違いがある。
だからこそ、PayPayは、数千人という営業担当者を全国に派遣し、決済店舗数や決済金額で一人勝ちを突き進むのに対して、他の3社がPayPayに対抗心を燃やすことなく、左うちわで余裕をかましているのも理解できるというわけだ。
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