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石川温のPCスマホニュース解説 第120回

SIMロック原則禁止 スマホ値下げ競争に期待持てるが、キャリア独自スマホはなくなりかねない

2021年08月23日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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キャリア独自スマホはなくなるかも

 ただ、イオンのような売り方が一般的になると、当然、キャリアとしてもスマホの値付けを見直すタイミングが来るだろう。在庫が余れば他社より安価にするだろうし、在庫処分までに至らないのであれば、横並びの近い値付けにしてくるはずだ。

 これまでキャリアにしてみれば、メーカーとキャリア独自のスマホを展開することで「この端末が欲しいからこのキャリアを使い続ける」という、ユーザーの囲い込みをすることができていた。auであれば、かつてのINFOBARやタフネススマホ「TORQUE」はまさにauしか買えないオリジナル商品であった。

 もはや、SIMフリーでの販売が前提となり、回線契約がなくても気軽に買えるようになると、キャリアにとってみれば、わざわざ在庫リスクを抱えてまで、オリジナルのスマホを作ろうというモチベーションは消滅してしまうのかもしれない。

 「このキャリアでしか買えないスマホ」はなくなり、iPhoneのような、どのキャリアでも一緒というスマホが当たり前の世界になっていくのだろう。

 シニアやキッズなど、特定のユーザーにターゲットを絞った販売台数の稼げないような企画端末も出にくくなるかもしれない。

 完全分離によって、料金だけでなく、端末の値下げ競争も起きるという期待は持てるものの「日本ならではの個性的なスマホ」がなくなっていくのは、なんともさみしいものだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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