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石川温のPCスマホニュース解説 第119回

ドコモ一人負け? ahamoヒットで収入減

2021年08月11日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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UQモバイル、ワイモバイルは使い放題に切り替えも

 UQモバイルとワイモバイルは、どちらもキャリアショップで扱っており、小容量から中容量のプランを提供している。

 ワイモバイルは家族で契約すれば2回線目以降は3GBで990円になるなど、家族まるごと契約させようというスタンスだ。

 UQモバイルには「でんきセット割」があり、電気の契約もキャリアショップで獲ることが可能だ。電気の契約が獲れれば、さらに家族まるごとの契約につなげられる。電気と家族を獲れれば、解約しにくくなり、ユーザーを長期間、囲い込むことにつなげられるだろう。

 ワイモバイルとUQモバイルではiPhone 12を扱っている。ユーザーが5Gデビューすれば、それだけデータ容量を消費する。KDDI・髙橋誠社長によれば、「5Gユーザーのトラフィックは4Gユーザーの倍以上になる」という。つまり、UQモバイルでiPhone 12デビューすると、これまで3GBで足りていたユーザーも6GBになり、さらにデータ容量の多いプランに切り替えていくことになる。4Gスマホで25GBまでのプランで足りていた人が5Gスマホに乗り換えることで、既存プランでは容量が足りなくなり、auの使い放題プランに切り替えていくという流れも期待できるのだ。

 KDDIとソフトバンクがUQモバイルやワイモバイルに注力するのは、店頭でしっかりと対応し、家族を囲い込めて、さらにデータ容量が増えることで、auやソフトバンクの使い放題プランに移行させやすい環境があるからにほかならないのだ。

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