日本市場を重視するシャオミ
グローバルで展開するシャオミは、中国向け以外のグローバル製品はほとんどが世界共通仕様で、Red Mi Note 10 JEのように特定の国に絞った商品は日本向けしか作っていない。なぜ、シャオミはここまで日本市場に熱心なのか。
「ようやく世界で2番目メーカーになったが、 目標は世界ナンバーワンだ。世界で一番になるには、あらゆる市場に入っていかないといけない。日本はユーザーの習慣や規制、キャリア主導の市場など、とてもユニークだ。そのため、シャオミとしては日本市場を重要視している」という。
Red Mi Note 10 JEを見ると、日本のキャリア向け製品に対して、相当大盤振る舞いな仕様で作り込んできている感がある。やはり、このタイミングでキャリア向け製品に注力したくなる理由があるのだろうか。
「日本市場において、シャオミは新規参入メーカーであり、ブランド認知をいかにあげるかが最も重要だ。エントリーレベルの製品であっても、ユーザーエクスペリエンスの観点から、優れた製品を作ろうと心がけている。この端末を購入する人はシャオミを知らない人がほとんどだ。今回、この製品でユーザーはシャオミのブランドと製品を知る。よい経験になるように考えている」(スティーブン・ワン氏)
特にいま、キャリアはガラケーからスマホへの乗り換えを促進しているため、端末代金はできるだけ安くする傾向が強く、そうした端末としてRed Mi Note 10 JEが売られることになる。実際、2万円という値付けで割引が適用されるとなると、ゼロ円に近い価格でばらまかれ、「シャオミは知らないけど購入してみた」というユーザーが多くなることが予想されるのだ。
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