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リアルワールドデータのさらなる利活用に向けたCyberOncology(R)のバージョンアップについて

PR TIMES

新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社
~臨床研究等における実用性やデータ入力の利便性等を向上~

 新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社(本社:京都市、代表取締役社長:是川 幸士、以下、PRiME-R)は、電子カルテデータ等の日常診療におけるリアルワールドデータ※1(以下、RWD)を標準化/構造化してデータベース化するCyberOncology(R)※2(以下、本システム)について、RWDのさらなる利活用を支援するため、本システムをバージョンアップし、2021年7月1日より提供開始いたします。


※1 リアルワールドデータとは、医療現場から得られる電子カルテデータ、薬剤情報、疾患登録データ等の医療情報です。
※2 電子カルテ等の入力支援システム「CyberOncology(R)」の本格提供開始について(2020年9月28日)
https://prime-r.inc/newsrelease/125/

1.背景
 近年、電子カルテ等を中心としたRWDを医学研究、医薬品・医療機器等の臨床開発に利活用することが注目されています。しかし、電子カルテは人が読むことを基本として作られており、多くのデータは構造化されずに文章などで記載・蓄積され、解析に利用することは困難な状況です。
 このような背景のもとPRiME-Rは、電子カルテにおけるがん薬物治療に関するデータを標準化/構造化してデータベース化する本システムを開発し、全国の医療機関へ提供してまいりました。
 この度、RWDのさらなる利活用を支援するため、本システムを臨床研究等の研究基盤として利活用する際の実用性やデータ入力の利便性向上などを目的としてバージョンアップし、2021年7月1日より、提供開始いたします。

2.本システムの概要
 本システムは、プルダウンメニュー形式で、リストから標準化された医療情報を選択して入力できます。医師等が電子カルテに記載するのと同じように医療情報を本システムに入力することで、構造化されたデータベースを構築することが可能です。また、本システムを経由して、電子カルテに医療情報を構造化入力することも可能です。

3.新バージョンの主な特長
(1)入力項目の追加に加え、入力項目のカスタマイズに要する期間短縮による実用性向上
 ・新たな入力項目(TNM分類、併存症、既往歴等)の追加により、より詳細なデータが収集可能です。
 ・本システムのプラットフォームを刷新したことにより、利用者のご要望に応じた入力項目のカスタマイズに要する期間を大幅に短縮するとともに電子カルテの対応機種も拡大しました。これにより、臨床研究等に応じて、タイムリーかつ柔軟なカスタマイズが可能となり、より実用的な研究基盤としての利活用が可能となります。

              本システムの画面イメージ(がん種等の入力画面)



(2)電子カルテへの構造化入力および入力支援機能の拡大による利便性向上
 ・本システムによる電子カルテへの医療情報の構造化入力として、従来は有害事象のデータのみが対象でしたが、それに加えて、がん種、治療歴、転帰に関するデータの構造化入力も可能となり、二重登録の手間を省くことができます。
 ・入力画面の改良による操作性向上や自動計算等の入力支援機能の向上により、さらに効率的な入力が可能となります。

              本システムの画面イメージ(飲酒量の自動計算画面)


4.提供料金
 お客さまのご利用条件に沿って価格をお見積りいたしますので、個別にお問い合わせください。

5.提供開始日
 2021年7月1日

6.今後の展開
 PRiME-Rは、患者さんの個人情報やプライバシーの保護など、個々人の尊厳や倫理を遵守し、医療情報の適正な利活用に引き続き努めてまいります。また、医療現場におけるRWDの活用により、医療機関における医療安全・医療技術の向上や製薬企業等における医薬品・医療機器開発を支援することで、次世代医療の発展に貢献することをめざし、本システムのさらなる技術開発を進めてまいります。