■子どもの扱いには気をつけたい
見た目は確かにチープだが、昔ながらのヘッドホンスタイルは分かりやすいし、カッコいい。作業中には軽さもありがたい。実測で190g。車を相手に3時間くらい作業していても違和感がないし、気がつくと家に帰ってもそのまま聞いている。
ただ車の下廻りを覗き込もうとして頭頂部を地面に近づけると、ヅラのように落ちそうになるから気をつけたい。側圧もある程度は調整できるが、カナル型のようにどう動き回っても平気というわけにはいかない。自動車整備用品としての問題は耐ノイズ性で、クルマのエンジンがかかった状態ではBluetooth接続が安定しないこともある。そこは諦めるしかない。
そして最大の敵は子どもだ。あいつらは大人の発する空気など構わず好き勝手に話しかけてくるし、黙っていれば人の顔を覗き込んでくるから、聞こえないフリをしても無駄だ。
「ねーねー、このクルマいくらするのー?」
「ぼくねえWRX STI持ってるんだよー。トミカだけどー」
「これパワーないけど軽いから速いってほんとー?」
こうした子どもに素っ気ない対応をすると、将来の自動車人口を減らす事にもなりかねないから、おじさんはボディに乗った洗剤が乾いてシミになるリスクを冒してしまいそうになるのだ。
そしてイヤーパッドについては、試しにAutobrite Directの赤いアプリケーター(ワックスを塗り込むスポンジ)を代わりに当ててみたら、サイズが大きめなこともあって感触はなかなか良かった。もし上手く整形して応用できれば、洗車用ヘッドホンとして完璧なんだがなーと思っている。
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