四本淑三の「ガレージ・ギークス!」第8回

ガレージがないならヘッドホンを買えばいいじゃない クルマいじりにGRADO「GW100」

文●四本淑三 編集● ASCII

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■ご近所とのコミュニケーションを円満に遮断したい

 ヘッドホンの機能でもっとも重要なのが、音を鮮明に聞き取れること。そして耳が塞がっているから、他の音は聞こえませんよと外部へアピールできることだ。

 ガレージはなにゆえ必要なのか。それは環境の干渉を遮断するためだ。雨・風・日光・寒暖差からクルマやバイクを守り、作業する人間も昼夜天候関係なく作業できる。そんな素晴らしいガレージもなく、庭でクルマをいじっているとどうなるか。人は話しかけてくるのである。

 「これはどこのクルマですか?」
 「もしかして後ろのタイヤが回るの?」
 「やっぱ手漕ぎだよねえ」

 年寄りが相手だとこの辺の会話がデフォルトだ。こっちもそういう話は好きだから、うっかり乗ってしまうと長くなる。だがワックスを塗り込み終わったタイミングで来られるとカラカラに乾燥して拭き上げが辛くなるし、内装をばらしている途中なら外したカプラの接続先を忘れてしまう。

 そこでヘッドホンだ。これさえあればご近所とのコミュニケーションを円満な形で遮断できる。

 もちろん耳にうどんが刺さっているようにしか見えないAirPodsなんてのはダメだ。あんなものは年寄りには意味がわからない。最悪なのは密閉カナル型のトゥルーワイヤレスで、イヤホンに気付かないから普通に話しかけてくるし、何か言われてもこっちは本当に聞こえないから、相手にとってはだんまりを決め込む感じの悪い近隣住民ということになってしまう。

 そこはイヤーカップのついた、昔ながらの分かりやすい形をしたヘッドホンの方がいい。これなら話しかけて応答がないのはヘッドホンのせいだと見た目でわかる。

 ただ通行人や来客の物音に気づかないと、誤って高圧洗浄機を誤射してしまう可能性もある。だから開放型がベストなのだが、モノがないのでは仕方がない。

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