予算10万円でAPU搭載ゲーミングPCを作る予定だったが……?
Radeon RX 6700 XT搭載の"超"ゲーミングPC爆誕! 汗と涙、サプライズ満載の自作体験レポート
いよいよPCケースとご対面! だが、本当の戦いはここからだった……
ドリル北村:さて、待ちに待ったPCケースを出してみよう。
使用したPCケースは、Fractal DesignのATXモデル「Define C TG」。ミドルタワーPCケース「Define C」シリーズは、強化ガラスを採用する左サイドパネルや、吸音材装備のフロントと右サイドパネル、ドライブベイを極力排除したシンプルな内部構造が特徴だ。価格は約1万3000円。
ここで1つの疑問が芽生えた。このケースはATX対応だが、B550M Steel LegendはMicro ATX対応マザーボードだ。サイズが異なるマザーボードとPCケースを組み合わせるのは無理ではないか? だが、どういうわけか、ジサトラメンバーは、将来的なパワーアップを見越してATXケースを選択した。
ドリル北村:Micro ATXマザーボードだからといってMicro ATXケースでなければいけないわけではないんだ。実はATXケースにもMicro ATXマザーを搭載できるんだよ。
私:なるほど、そういうことだったんですね。
ドリル北村:じゃあ、さっそくマザーボードをケースに取り付けてみよう。
私:確かマザーボードの穴をケースの穴の位置に合わせてネジ留めするんだけど……固定できないぞ? だれか―っ!
ドリル北村:しょうがないなぁ、市川くんは……。(ズボンのポケットから何かを取り出す)はいっ、六角スペーサー! これをケース内の穴に取り付ければ、マザーボードのネジ留めができるようになるんだ。ちなみに六角スペーサーは、ほとんどのPCケースに付属しているよ。もちろんこのDefine C TGにもね。
私:ありがとうございます、ド〇え……じゃなかった、ドリル先輩!
私:うまくいきました。
ドリル北村:よし、次は電源ユニットの取り付けだね。これはとくに難しくない工程だから心配しなくてもいいよ。
電源ユニットは、今後に備えて購入した850W 80PLUS GOLD認定取得のCorsair RM850。パーツに電力を供給するのに欠かせない存在だ。RM850には、ファンレスオペレーションに対応した「Zero RPM Fan Mode」、専用設計された135mmライフルベアリングファンが搭載されており、静音性を実現している。稼働音が激しすぎるとゲームプレイに集中できなくなるので、これはよいチョイスであると感じた。価格は約1万4000円。
ドリル北村:ファンが下向きになるように電源ユニットを入れよう。そうすればケース底面からフレッシュな外気を電源に取り込めるようになるんだ。
私:吸気、排気を考えないといけないんですね。これは間違えそうです。
私:電源ユニットの取り付けはいいんですが――
ドリル北村:お、途方に暮れてるね。うんうん、その気持ちわかりますよ。最初は電源ケーブルをどこに接続したらいいかわからないよね。配線のポイントはずばり"丁寧"。1本ずつ丁寧に配線することで、美しく仕上げることができるんだ。
私:わかりました、自力でやってみます!
ドリル北村:ラジエーターのファンから伸びるケーブルが美しくないね……。
私:強化ガラスのすぐそばにケーブルが垂れ下がっているのはさすがに美しくないですよね。
ドリル北村:ファンを180度回転してもう一度取り付けてみて。
私:ラジエーターの問題は解決しました。じゃあ、さっそく起動テストをしてみますね。(電源ボタンを押す)……あれ、電源がつかない。なぜ?
ドリル北村:なぜかって、それはまだケーブル配線が終わってないからだよ。電源ボタンやフロントUSBポートのケーブルを配線しないとダメなんだ。ここから面倒な手作業が発生するわけで……。
私:う、うそーん……。
私:不器用だから苦労しますね……。えっと、これはここで、これはここっと(各種ケーブルを接続していく)。
ドリル北村:あ、ケーブルには+と-があるから間違えないように。どこに配線すればいいかわからないときはマザーボードの説明書を見てみよう。
私:やっとできた……。これはドリル先輩のサポートがなかったら詰んでましたね。
ドリル北村:ケーブルの配線は好き嫌いがはっきり分かれる作業だからね、無理もないよ。でも、なんとなくどこに配線したらいいかわかったでしょ?
私:はい、なんとなく……。
ドリル北村:よし、次はいよいよ起動テストだ。
私:起動しました!
ドリル北村:よく頑張ったね、おめでとう!(拍手)
私:ありがとうございました!
試行錯誤とドリル北村のサポートを経て、ついに念願のゲーミングPCをゲット。PCパーツの購入から組み立て、完成までにかかった時間は約4時間。ジサトラメンバーであるドリル北村の助けがなかったら、さらに数時間か数日かかっていたかもしれなかった。最悪思わぬ事故でPCパーツを破損させて試合終了というケースもありえた。
これで自作初心者から脱却することができた……と思いたいところだが、まだ課題が多く残っているため、胸を張って「初心者卒業」と宣言するにはまだほど遠いのが現状だ。実に感無量であった。
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