予算10万円でAPU搭載ゲーミングPCを作る予定だったが……?

Radeon RX 6700 XT搭載の"超"ゲーミングPC爆誕! 汗と涙、サプライズ満載の自作体験レポート

文●市川 編集● ASCII

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チキチキ! 自作ゲーミングPC実力チェック
~Ryzen 5 PRO 4650G搭載マシン編~

 やっとの思いで完成させたRyzen 5 PRO 4650X搭載ゲーミングPC。ビデオカード非搭載とはいえ、どれぐらいの実力があるのか気になる。そこで定番のゲームベンチを起動し、ゲームプレイのパフォーマンスをチェックしてみた。なお、検証時の解像度は、今後購入予定であるフルHD(1920×1080ドット)対応ディスプレーでプレイするのを想定し、フルHDに固定してある。

 まずは「ドラゴンクエストX ベンチマーク」(ドラクエX)から。ドラクエXレベルのゲームができるかどうかをチェックするベンチマークソフトで、快適度がスコアとして表示されるようになっている。

 「1920×1080」「最高品質」にして計測したところ、スコアは9758で、評価は「とても快適」となった。GPUを内蔵したCPUはゲームに向いていないというイメージがあった。だが、この結果を見る限り、ドラクエXを含むMMORPGや2Dのインディータイトルなどは最高設定でも快適に遊べそうだ。

ドラクエX:「最高品質」「1920×1080」の結果

 続いては、ドラクエXよりも多少重めの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(FFXIV)も動かしてみた。

 解像度は「1920×1080」、表示は「フルスクリーンモード」にし、「最高品質」「高品質(デスクトップPC)」「標準品質(デスクトップPC)」の3つのプリセットを計測。最高品質のスコアは2893、高品質(デスクトップPC)の評価は3048で、どちらも評価は「やや快適」。標準品質(デスクトップPC)のスコアは4706、評価は「快適」という結果に。

FFXIV:1920×1080、最高品質、フルスクリーンモード

FFXIV:1920×1080、高品質(デスクトップPC)、フルスクリーンモード

FFXIV:1920×1080、標準品質(デスクトップPC)、フルスクリーンモード

 さすがにFFXIVレベルは設定を下げないと、快適なプレイは難しいだろう。公式によると、FFXIVのスコアは7000以上のスコアが理想としている。上記の結果はいずれも基準値に達していないものの、フレームレートや解像度の低下に抵抗がなければ、FFXIVレベルのゲームも遊べなくはない。

 結果は目に見えているが、ゲームベンチの中でもっとも負荷が高いという「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(FFXV)をチェック。こちらは「高品質」「標準品質」「軽量品質」に設定し、それぞれの解像度は1920×1080、表示はフルスクリーンで計測してみた。結果は以下のとおり。

FFXV:高品質、1920×1080、フルスクリーン

FFXV:標準品質、1920×1080、フルスクリーン

FFXV:軽量品質、1920×1080、フルスクリーン

 計測した結果、高品質のスコアは1173、標準品質のスコアは1758となり、双方ともに評価は「動作困難」。軽量品質のスコアは2238で、評価は「重い」となった。おおよその検討はついていたが、APUの力をもってしても快適な基準に達することはできなかった。残念無念といったところだが、これは致し方ないだろう。FFXIVレベルの重いゲームについては、最新のビデオカードでないと厳しそうだ。

 最後に、私が最近ハマっているFPS「VALORANT」が遊べるかどうかチェックしてみた。私は普段から、勝利に結びつく視認性およびフレームレートを上げるため、あえて低設定にしている。そこで今回の検証でも、私が普段使っている「お気に入り設定(1920×1080ドット)」で本機のパフォーマンスを確かめてみたい。

 VALORANTの「射撃場」を60秒間探索した際のフレームレートを検証。結果、平均フレームレートは54fpsで、最少フレームレートは49fps、最高フレームレートは64fpsとなった。最低でも60fpsが出ていれば十分だが、本機でもガッツリ遊べることがわかった。もう少し設定を調整すればフレームレートが向上しそうだ。

 以上の結果から、ドラクエX相当の軽めのゲーム(MMORPG、2Dのインディータイトルなど)は設定を下げることなく遊べることがわかった。とくに、VALORANTにいたっては私のお気に入り設定でも60fps前後をキープしていた。遊べるゲームは限られているものの、決してすべてのゲームが遊べないわけではないことが判明した。

 一方、FFXVレベルの重量級のゲームについてはやはり最新のビデオカードが求められる。「サイバーパンク2077」や「バイオハザード ヴィレッジ」といった最新のAAAタイトルは、設定を最低レベルに下げてもまともに動くかどうか怪しいかもしれない。これについては仕方ないとしかいいようがない。ビデオカードが手軽に買える日が早く訪れることを祈るとしよう。

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