このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第109回

アップル「AirTag」子どもに持たせられない理由

2021年04月27日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●数日でピロピロ鳴りはじめる

 AirTagをそっとカバンのなかに忍ばせておき、人の行動を監視したりできないものなのか。アイドルにプレゼントを贈って自宅を特定したり、旦那の浮気現場を探し出そうと奥さんがカバンの中にAirTagを入れておくといったことができてしまわないのか。

 カイアン・ドランス氏は「AirTagは不要な追跡をさせないように工夫している。人を追跡するためには作られていない」と断言する。

 実際、AirTagをカバンに入れてしばらく持ち歩いてみた。すると、何日かして、AirTagがピロピロ鳴るようになった。AirTagを持っていない人からすると「なんだこれは」ということになる。

 ちなみに、この状態のAirTagにiPhoneやAndroidスマホをタッチさせると「あなたは追跡されているかもしれない」ということで、AirTagを無効するための方法である、電池を抜く方法を教えてくれる。今回、AirTagは電池を内蔵して充電するのではなく、一般的なボタン電池を外せる仕様にしているのは、こうした配慮から来ているのかもしれない。

 ちなみにiOS 14.5以上のiPhoneであれば、近くに知らないAirTagがあった場合「このAirTagの所有者はあなたの現在地を見ることができます」というメッセージとともに、行動履歴を見せてくれるようになっている。

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中