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石川温のPCスマホニュース解説 第106回

モトローラ「razr 5G」やみつきになる携帯性

2021年03月23日 16時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●ちょっと気になる大きなアゴ

 本体を開くと6.2インチのディスプレーとなる。画面の比率は21:9で、映画なども見やすい。

 画面をさわると、若干凹凸があるように感じる。このあたりは他メーカーの折りたたみ端末でも似たような感じとなっている。

 片手でパカッと開けられるのは魅力だが、開くと6.2インチとなるため、片手のまま操作するには限界がある。やはり両手での操作が必須だ。

 ちょっと気になったのが画面下部にあるアゴの部分だ。ケータイのころにもあったのだが、razr 5Gでも大きなアゴがあり、razrらしさを醸し出しているのだが、一方で操作するときに邪魔に感じるときもあった。

 カメラ撮影で意外と面白いと思ったのが、開いた状態で撮影しようとすると、サブディスプレーにキャラクターを表示してくれることだった。うちの4歳児は最近カメラ撮影を嫌がるようになってきたのだが、サブディスプレーにキャラクターが表示されると、そちらに夢中になり、カメラ目線での撮影が可能になったのだ。

 正直かなり地味な機能ではあるが、小さな子どもがいる家庭には、結構ありがたい機能といえそうだ。

●90度に開いておけたら便利だった

 ただ、カメラに関しては、いまどき「1つしかない」というのが見過ごせなかった。ここ最近、低価格のスマホであっても3つのカメラを載せているものも多い。超広角などスマホでしか撮影できないような画角もあり、撮影の幅を広げてくれる。その点、razr 5Gにはメインとなるカメラが1つしかないのが物足りないのであった。

 また、razr 5Gは「開く」か「閉じる」のスタイルでしか使えない。折りたたんだ状態から途中まで開いて止めておく、といったことができないのだ。もし開いた状態を90度で止められたら、ビデオ会議をするとき、razr 5Gを机に置きつつ自分を映すといったことが可能だったはずだ。コロナ禍でビデオ会議が当たり前になる中、そういった用途で使えると良かったかもしれない。

 チップセットはSnapdragon 765G。他のハイエンドスマホがSnapdragon 865などを搭載するため、それらに比べると見劣りするが、実仕様においてはさほど気になることはなかった。写真を撮り、SNSをチェックして、ウェブやメールを見るぐらいであれば、充分すぎるほどのスペックだろう。

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