やみくもなSEO対策では、意味が薄れてしまう!
SEO初心者が、SEO対策ソリューション「SEO極」を提供するディテイルクラウドクリエイティブの講師に、SEOについて教えてもらう本企画。第2回は、より実践的な内容を、ディテイルクラウドクリエイティブ 執行役員の名取 雄介氏、チーフマネージャーの櫻井 玲子氏に教えてもらった。
ーー前回は、名取さんと櫻井さんに、SEOの基礎知識や基本的な考え方を教えていただきました。SEO対策といっても、やみくもに良さそうなキーワードを選定するだけでは効果が薄いこと、また情報を体系的にまとめつつ、独自性を持ったサイトが評価されやすいなど、Googleの特性についても、少し理解が深まったと思います。
ただ正直なところ、初心者の私は、「じゃあどうすればいいの?」っていう状態ではあるんですよね……名取さん、実際にキーワードを決めていくときは、どうしたらいいんでしょうか?
名取「SEO極の機能で言えば、『コンテンツ強化』と言うカテゴリーになります。貝塚さん、例えば、『会社』っていうワードで検索したときに、一番上に表示させよう! と言う考えは、どう思いますか?」
ーー無謀じゃないですかね。
名取「そうなんです。『会社』で検索する人のサイトへの流入を狙うのは、競合が多すぎて難しいですよね」
ーー「うどん」とかでも同じですよね。
名取「例えば、とあるうどん店がSEO対策を頑張って、『うどん』で1位に表示されるようになったとします。数あるうどん店の中で、優位には立てますよね。でも、あまりにも競合が多すぎて、これもかなり難しいですね」
名取「ですので、ここでは目的を、自社の商品のウェブサイトに来てもらって、購入してもらったり、サービスに申し込んでもらうことだと仮定して考えてみましょう。ここで大事になるのは、ただアクセスを増やすだけでなく、『商品購入やサービスの申し込みにつながるユーザーを集めること』です。ここで戦略的にキーワードを選んで、ユーザーの検索意図を明確化することで、見込み客を獲得できる確率が大きくアップします」
ーー「戦略的なワード選び」って、前回、次回のテーマになっていたところですね。具体的には、どうやってキーワードを選定すればいいんですか?
櫻井「目的を考えながら、『ユーザーがそのワードで検索する意図』も合わせて考慮し、決めるのがいいと思います。
検索ワードは、大きく『情報系キーワード』『アクション系キーワード』『固有名詞系キーワード』の3種類に分けられます。情報系キーワードは、『○○とは』とか『リモートワーク テレワーク 違い』とか、情報収集を目的とするものですね。アクション系キーワードは、例えば『○○ 激安』などです。この調べ方をする人は、『激安の○○が欲しい』ことが想像できますよね。何かをしようとして検索している、アクションまでの距離が近いユーザーだと推測できます。
そして固有名詞系キーワードは、例えば『AB-123』といった型番などです。商品の存在は知っていて、より詳しい情報を知りたいときや、購入にあたって詳しいスペックが知りたいときなどに検索されるワードですね」
ーーなるほど! そう考えると、ユーザーが検索するワードから、ある程度の意図を読み取ることができますよね。
櫻井「SEO極を使うと、ここに、『共起語』を組み合わせて、上位化しやすいキーワードを作ったり、共起語として適切なワードを分析したりすることができます」
ーー共起語……聞き慣れない言葉です。
名取「例えばですね、『起業』だけをキーワードに設定して、流入を増やそうとしても、難しいですし、狙った効果が得られるか微妙ですよね。このようなSEO対策は、時間とコストもかなりかかる可能性が高く、誰でもできるものとは言えないかもしれません。テレビにCMを流すようなSEO対策なんです。そこで、一般的にSEO対策と言うときには、共起語が重要になってくるのですが、貝塚さん、共起語って、どんな意味だと思いますか?」
ーー「共起」から考えると、メインのワードから連想されるようなワードでしょうか?
名取「そうなんです。例えばですね、『起業』だけをキーワードに設定して、流入を増やそうとしても、難しいですし、狙った効果が得られるか微妙ですよね。でも、『起業 費用』なら、起業にどのくらいお金がかかるのか知りたがっていることは分かりますし、『起業 登記』だと、起業しようとしている人が、具体的な手続きや、それを代行する業者を探しているのかな? と連想できます」
ーー検索ユーザーの意図が、より伝わりますね。
名取「メインのキーワードに、どの共起語を組み合わせるかによって、アプローチしたいユーザーの範囲をより具体化できるんです」
顧客の獲得には「あえて」も大切
ーーつまり、これが戦略的なワード選びということですか!
名取「ここまででは、まだ不十分です。今度は、『屋形船』をテーマにしてみましょうか。屋形船を経営している企業があったとします。『屋形船』での上位化は、全国に競合が多すぎて難しい。そこで『地名』を共起語として設定してみます。『屋形船 台場』にすれば、『屋形船』だけでの検索からの流入は犠牲にすることになりますが、台場以外の屋形船は、競合から外れやすくなり、『お台場で屋形船に乗りたい』と考えている検索ユーザーがたどり着いてくれる確率が上がります」
ーーなるほど、あえてターゲットを絞るというか。
名取「あるいは、どうしても『屋形船』は競合が多すぎて、上位化が難しいとなった場合。『屋形船』というワードを捨ててしまうのも、ひとつの手なんです」
ーー屋形船の業者なのに?
名取「『月を見ながら宴会をしたいと思っている人』がいたとします。彼らのニーズには、屋形船はピッタリだと思いませんか?」
ーーえ? もしかして……。
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