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目指せSEOマスター! SEOのプロに初心者が弟子入りしてみた 第2回

SEO初心者が、SEO対策における重要概念「共起語」を学ぶ

2021年03月10日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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名取「例えば、あえて『屋形船』というワードを捨てて、『お月見 宴会』『お月見 スポット 東京』をキーワードに設定すると、『潜在的に屋形船に乗りたいユーザー』が獲得でき、顧客の獲得につながる可能性がありますよね」

月を見ながら宴会をしたい人は「潜在的に屋形船に乗りたい人」と考え、あえて「屋形船」というワードを捨て、「月見 宴会」を狙うという「変化球」もアリなのだ

ーーそれは目から鱗です。ユーザーの意図をワードで絞れば、そんなこともできてしまうんですね!

名取「これも、戦略的なキーワード設定のひとつなんです」

SEO極を使えば、共起語選びもスムーズ!

ーーでも、そこを決めるのにもセンスが入りそうな気がします。狙いをちゃんと見極めないといけないというか。

櫻井「SEO極を使うと、キーワードから共起語を提案してくれて、その内、文章で使っていないワードは、赤く表示してくれるんですね。これは、私たちが毎日、膨大な数の検索上位サイトを分析して、導き出しています」

ーー自分で考えなくても、SEO極が提案してくれるってことですよね? でも、共起語をコンテンツ内でどう使っていくのが適切かが分かりません。

名取「前回、ユーザーにとって有益な情報が詳細にまとまっていると、検索で上位化しやすいというお話をしたと思います。テキスト主体のサイトなら、ビッグデータから導き出した共起語をうまく入れて文章を書くだけでも効果はありますが、Googleは、共起語そのものについても詳しく言及すると、より上位化しやすくなるという傾向があります」

ーーうーん。例えば私たち、アスキーストアっていうECをやっているんですけど、スマホケースの記事のアクセスを増やしたいと思ったら……。

操作はキーワードと、対象となるURLを入力するだけで、非常にかんたんだ

ASCII.jpを対象に、「スマホケース」というワードで共起語を分析してみた。ここでは、導き出された共起語の中から、「機種」「素材」「付き」「カメラ」を使って文章を再構築してみる

名取「『スマホケース』を例にすると、こうです!」

SEOを考えていない文章

 A社製のiPhone用スマホケースを販売中。

 堅牢性が高く、大事なiPhoneをしっかりと守ります。

 サイズはおよそ幅70×奥行き135×高さ9mmで、重量は80g。スマホケースにこだわる方におすすめの製品です。価格は2100円(税込)で、アスキーストアから注文可能です。

上記文章から、SEO極を使って導き出した共起語

機種 素材 付き カメラ

共起語を含めた文章
元の文章に、共起語をバランスよく入れる

 A社製のiPhone 12用スマホケースを販売中。iPhone 12のほか、iPhone 12 Proも対応機種です。

 素材は熱可塑性ポリウレタンで、堅牢性が高く、大事なiPhoneと、iPhone 12シリーズの特徴であるカメラ部分をしっかりと守ります。

 サイズはおよそ幅70×奥行き135×高さ9mmで、重量は80g。スマホケースにこだわる方におすすめの製品です。価格は2100円(税込)で、アスキーストアから注文可能です。

 スマホを傷から守るだけでなく、おしゃれにスマホを彩るA社製スマホケースは、便利なクリーニングクロス付きで、1850円(税込)です。 

共起語から、それぞれに対応した文章を作る(共起文章)

機種:iPhone 12のほか、iPhone 12 Proにも対応します。なお、iPhone 12とiPhone 12 Proは寸法が同一のため、対応機種がiPhone 12となっているケースなら、iPhone 12 Proに流用することが可能です。

素材:素材は熱可塑性ポリウレタンで、柔軟性と、プラスチックのような強度を兼ね備えています。耐油性も高く、強度が要求される用途に向いているため、スニーカーの靴底や、自動車の部品にも使われている素材です。

カメラ:iPhone 12のカメラ部分は、iPhone 12でレンズが2個、iPhone 12 Proでレンズが3個搭載されていることもあり、かなり大型です。性能が高いのですが、本体から大きく飛び出しているため、いつまでも綺麗に使うためにも、積極的な保護をおすすめします。

検索ニーズが高い(SEO対策ができている)文章
=元の文章に、共起文章を組み合わせたもの

 A社製のiPhone用スマホケースを販売中。

 堅牢性が高く、大事なiPhoneをしっかりと守ります。iPhone 12のほか、iPhone 12 Proにも対応します。なお、iPhone 12とiPhone 12 Proは寸法が同一のため、対応機種がiPhone 12となっているケースなら、iPhone 12 Proに流用することが可能です。

 素材は熱可塑性ポリウレタンで、柔軟性と、プラスチックのような強度を兼ね備えています。耐油性も高く、強度が要求される用途に向いているため、スニーカーの靴底や、自動車の部品にも使われている素材です。

iPhone 12のカメラ部分は、iPhone 12でレンズが2個、iPhone 12 Proでレンズが3個搭載されていることもあり、かなり大型です。性能が高いのですが、本体から大きく飛び出しているため、いつまでも綺麗に使うためにも、積極的な保護をおすすめします。

 サイズはおよそ幅70×奥行き135×高さ9mmで、重量は80g。スマホケースにこだわる方におすすめの製品です。価格は2100円(税込)で、アスキーストアから注文可能です。

ーーこういうことですか! なるほど、無意識にできていたような部分もありますけど、こうして分析しながら考えると、よく飲み込めた感じがしました。

櫻井「私たちがSEO対策のことを考えるときに大切にしている4つの要素があります。それは『戦略的な上位化キーワード選択』『検索ニーズの高い文章作成』『検索エンジンに強いwebサイト構造の構築』と、それを受けて、継続的に改善していく(PDCA)です。今日ここまでの内容が、『戦略的な上位化キーワード選択』『検索ニーズの高い文章作成』になりますが、さらに『検索エンジンに強いwebサイト構造の構築』とPDCAもカバーできるのが、SEO極の強みなんですよ」

SEO極のダッシュボード。SEO対策に必要なツールがカテゴリー分けされている。今回の記事では、「コンテンツ強化」を使用した

ーーここまででも随分勉強になった気がしますが、まだまだSEO対策の要素があるんですね。

〜次回に続く!〜

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