VRAM 8GB以上のビデオカードが望ましい
VRAMの増加傾向を見ると、セントラルシティ周辺をうろうろしていると地形などを読み込んだ分、徐々に使用量は増えていく。テレポートでセントラルシティに戻ったときくらいしかロードがないので、そのタイミングで解放を確認できたほか、1日目はある程度移動したら古いデータを頻繁に破棄、2日目はテレポートするまで溜め込み、3日目は1日目と似ているが、解放タイミングの変更と思われる。
といった具合だったが、2020年に登場したGPUについてはVRAM 8GBが多く、8GBを目安に選べばOKだろう。GeForce RTX 3080はVRAM 11GB、GeForce RTX 3090は24GB、Radeon RX 6800/6800XT/6900XTは16GBというようによりVRAMが豊富なビデオカードもあるが、全体からすれば少数になる。WQHDや4K時は使える分だけ使用してくれるとうれしいのだが。もしくは、VRAM使用量の設定が追加されると大変うれしい。
というわけで、Radeon RX 6900XTの第1回CBT時点のフレームレートを見てみよう。負荷傾向からもっとも負荷が高くなるのは、探索セクションでの32人でタコ殴りだったため、それを判断基準にした。設定は上記の通り。またSmart Access Memory(SAM)は有効化した(が、大きな影響はなさそうだ)。
フルHDの場合は110〜20fps、WQHDでは80〜90fpsといった具合でシーンの影響を受けなかった。思ったほどフレームレートが上昇していないのは、GPUクロックが上がらないのが原因と思われる。FHD設定時のGPUクロック3桁は目立ったほどだ。消費電力と温度的には長時間のプレイ向きではあるが、面白くない結果だ。60fpsを上限とした場合はなんら問題ないのだが、144fpsに慣れきっていると60fpsの世界は辛い。
4Kはというと、ほぼ全力運転になり、60〜71fpsになった。ボスエネミーを32人でタコ殴り状態では、48fps付近までの低下もあったが、最適化されるともう少しフレームレートが安定しそうな印象だ。GPU温度は上記環境で67度あたりだったため、許容範囲内。
といったように、Radeon RX 6000シリーズの場合は、最適化がされていないようで、第2回CBTやサービスイン時にどうなっているかだ。4Kは別として、フルHDとWQHDのフレームレートの低さは露骨だ。このあたりが面倒であれば、GeForceをチェックしていくといいだろう。
もうひとつ、テレポート後のロード時間。これはCPUやGPUの性能に加えて、ストレージ性能も関係してくる。HDDでは「お前はPS4か」というくらいの遅さになりがちで、少なくともSSD(SATA)は用意しておきたい。M.2 NVMe(Gen3)の場合は、テレポートから画面表示まで平均6秒。サーバー状況と、そのときセントラルシティのリューカーデバイス付近にいるプレイヤーの数などでも変化するが、長くても8秒になった。
ゲームとしては比較的長時間のプレイが想定されているが、現『PSO2』のように合間を見てログインするスタイルにももちろん対応している。このとき、最大パフォーマンスを求めたくなるものだが、CPUとGPU使用率が100%近い状況が長時間続く状態は、純粋にパーツの寿命を削る。6〜7割運転くらいがほどよく、CBT中にPCが唸りっぱなしであった場合は、環境更新を検討したほうがいい。たとえば60fpsキープ時点でPCが爆音であれば、それは素直に力不足になる。
第1回CBTではグラフィック関連のデータをサンプルしているようだったので、ガッツリとした検証はそこそこに、フツーに遊んでいたのだが、アクションが分かりやすく、かつ小気味よくなっており、操作していて楽しくあった。システム面やUIについては変更される可能性が多くありそうだが、新作らしい仕上がりであり、サービスインが楽しみ。第2回CBTではキャラクリを延々と遊んでいるか、最適化がさらに進んでいるようであれば、より細かい部分をチェックするつもりだ。
©SEGA
【ゲーム情報】
タイトル:ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス
対応機種:PlayStation 4、Windows PC、クラウド版(Nintendo Switch、Windows PC)
サービス時期:2021年予定
価格:基本プレイ無料(一部有料アイテムあり)
ジャンル:オンラインRPG
CERO表記:D(17歳以上対象)
©SEGA
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