●テスラ躍進
2020年、テクノロジーと自動車の話題で最も注目すべきは、テスラの躍進でした。
イーロン・マスクCEOは5年前に、2020年に50万台を製造し、顧客に届ける(デリバリー)という目標を立てました。結果、2020年末までに50万9737台を製造し、49万9550台をデリバリーしたことを報告しています。デリバリーはわずかに450台欠け、目標達成ならずという結果ではありました。こちらは速報値とのことで、今後修正される可能性もあります。
目標未達とはいえ、わずか450台。そもそも5年前には、テスラが継続して拡大していくこと自体、懐疑的に見られていたことからすれば、大きな成果を得ることができたと言えるのではないでしょうか。
今年は角張った特徴的なデザインのピックアップトラック「Cybertruck」、乗用車最速をうたう高級セダンModel Sの高性能バージョン「Plaid」、そして上海で製造される小型SUVのModel Yと、次々にリリースが進んでいきます。また、昨年10月には完全自律運転(Full Self-Drive、FSD)のベータ版をリリースしました。
人気を博す車種の登場と自動運転に近づいていくその性能で、テスラの魅力が高まっていくことが考えられます。
この連載の記事
-
第314回
Apple
アップル「iPhone SE(第3世代)」隠れた最大のイノベーション -
第313回
自動車
「10年後にはみんなEVになるんだから」と人は言うけれど -
第312回
自動車
スマホから自動車を買う テスラのユーザー体験 -
第311回
自動車
Tesla Model 3をポチるまで 決め手は航続距離と乗り心地 -
第310回
自動車
テスラを買ったワケ 最大の動機は「リスク回避」 -
第309回
ビジネス
Twitterジャック・ドーシーCEO退任 理由は「創業期を脱するため」 -
第308回
トピックス
忙しすぎてカオスな予定を量子AIに調整してもらいたい -
第307回
Apple
なぜiPodは成功したのか 20年経った今あらためて考える -
第306回
トピックス
大学オンライン授業、教室との「ハイブリッド化」は複雑怪奇 -
第305回
トピックス
トランプ大統領が巨大ITに締め出された事態の重み - この連載の一覧へ