新車を買った情報2020第72回

マツダ ロードスターRFのタイヤ交換にインパクトドライバーを使うとソケットビット選びが大変だという話

文●四本淑三 編集● ASCII

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■折れる前提で設計された「難攻不落」

 耐久性向上を目指して進化してきたソケットビットですが、ハナから軸は折れるものとして設計された製品もあります。今回は用意できませんでしたが、コーケンやタジマには軸交換式のソケットがあり、折れたら軸だけ変えられるので経済的という訳です。

 もうひとつ逆転の発想で面白いのが、KTCの「難攻不落」シリーズ。ソケット内部にわざと折れやすい箇所を設け、折れた軸がアンビルに残ったり、ソケットが落下して事故になるのを防ごうというもの。それと引き換えにソケットの消耗は早いでしょうが、不始末なことにならない有り難いソケットです。

 ただし「自動車のホイールナットの締緩には使用できません」とKTCのウェブサイトにはっきり書かれています。

 この点について念のためメーカーに問い合わせてみると、やはり「建築関係での使用を想定した製品で、ホイール等に使うと早期に軸が破損するため」とのこと。壊れやすい箇所を意図的に設けているので、想定以上の力がかかると脆いのでしょう。

 メーカーがダメと言っているので使用はお勧めはできません(が、こっそりテストしたところ、ホイールナット16本を着脱してまだ健在。折れてもアンビルに破片が残らなければ怖くないので、むしろ安心して使えてしまいそうな……。以上、こっそりお伝えしました)。

■実際の打撃時間は0.4秒以内だった衝撃

 これでテスト終了ですが、作業中あまりに打撃時間が長く感じられたので、動作状況を確認してみました。下の画像は打撃音を録音した音声ファイルを、オーディオエディタのAudacityでソノグラムにしたものです。

 上のトラックから、トップαソケット、KTC難攻不落、ベッセル超剛鍛ミラーソケットの順。縦軸が周波数、横軸が時間で、緑<青<灰の順で音量を示します。動作状況は、並ぶ縦縞が打撃音、続く横縞がモーター回転音、最後はナットが抜けて終わりです。

 αソケットと難攻不落は、どちらも打撃は0.4秒、30回以内で完了。ナットが抜けるまでの時間も1秒以内で変わらず。それ以上に長く感じられたのは、破断の恐怖から来る「気のせい」です、たぶん。

 一番下はベッセルの「超剛鍛ミラーソケット」ですが、前述の通りホイールナットに対してソケットの深さが足りず、トルクが逃げている可能性があるので、同じように比較はできません。が、打撃時間は他の倍以上という結果でした。

 ベッセルの名誉のためにも、ここはぜひリベンジマッチをしたい。ただいま方策検討中です。

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