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石川温のPCスマホニュース解説 第97回

今こそNTTの光ファイバー網分離を議論すべきだ

2020年12月02日 16時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●通信産業は議論のタイミングに

 高橋社長は「光の道構想は料金が安くなる点を強調しすぎて立ち消えになってしまったが、本質としては正しい。競争政策を展開し、国力を回復していく方向性には大賛成だが、その答えはNTTの独占回帰ではない。今後、民間企業が切磋琢磨して競争し、活躍できる場を作ってもらいたい」と語る。

 この10年、通信業界や総務省はNTTグループや光ファイバー網をどうすべきかという議論に目を背けてきた感があるが、今回のドコモ完全子会社化で、もはや、この問題を避けては通れなくなってきた。

 NTTグループが再編されていく中、「ニッポンの通信産業はどうあるべきか」を今一度、議論すべきタイミングに来ているようだ。

   

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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