フルHD〜WQHD領域で使いたい「Apex Legends」
ここからは実ゲームにおける検証をひたすら続けていこう。まずはDirectX 11ベースの人気タイトルである「Apex Legends」だ。画質は最高画質設定とし、射撃訓練場における一定の動作をした時のフレームレートを「CapFrameX」で測定する。起動オプションでフレームレート上限解除(+fps_max unlimited)を追加しているので、デフォルトの144fpsキャップは存在しない。
実ゲームにおいてもRTX 2080 SUPER FEとRTX 3060 Ti FEはほぼ同レベルの性能だが、首の皮一枚の差でRTX 3060 Ti FEが勝っていることがわかる。RTX 3060 Ti FEはフルHDでならリフレッシュレート240Hz、WQHDなら144Hzのゲーマー向け高リフレッシュレートディスプレーと組み合わせて使うには丁度いい感じの性能になっている。4Kでも平均90fps以上は出せるが、スモークのような重い表現の中に入るとフレームレートが50fpsを割るので、描画の安定感を追求するならやや力が足りないといったところか。
GTX 1060 FEの約3倍という性能はここでも発揮されているが、GTX 1660に対しては約2倍、RTX 2060 FEに対しても約1.5倍と、これまでのxx60番台よりもかなり強力になっている。
RTX 3070 FEより100ドル安で
10%下になった「Rainbow Six Siege」
次は「Rainbow Six Siege」だ。APIはVulkanとし、画質は“最高”、さらにレンダースケール100%設定を追加した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測している。
300fpsでキャップがかかるApex Legendsと違い、Rainbow Six SiegeはGPUパワーがあればあるだけフレームレートも伸びる。フルHDならRTX 3060 Ti FEでも最低289fps、平均360fps出せているので、今存在する最高速のゲーミングディスプレー(リフレッシュレート360Hzのもの)と組み合わせると最高の環境になるだろう。RTX 3070 FEが10%前後上に位置しているが、米ドルベースで100ドルの価格差で10%性能差がついている、と考えればリーズナブルな性能差ではないだろうか。

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