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石川温のPCスマホニュース解説 第96回

Adobe、来年は「風車がクルクル回る時間」短くなる?

2020年11月23日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●進化する「Adobe Sensei」

 現在、アドビがもう一つ注力しているのがAIだ。「Adobe Sensei」という名称で、AIが様々なクリエイティブでの作業をサポートしてくれる。画像の切り抜きや動画の編集など「面倒臭くて時間のかかる作業」から解放してくれるというものだ。

 AI担当の開発部門バイスプレジデントであるスコット・プレヴォスト氏は、

 「Adobe Senseiによって、以前では難しかった作業を容易にしていく。クリエイティブな作業が変わるだけでなく作業時間を短縮することで、アイデアを産むために時間を当てられるようになる」と語る。

AI担当の開発部門バイスプレジデントであるスコット・プレヴォスト氏

 また、Adobe SenseiはiPhone 12 Proに搭載されているLiDARスキャナと組み合わせることで、空間の認識をさらに高め、さらに進化したAR空間を提供できるようになるようだ。

 プレヴォスト氏は、「モバイルデバイスのLiDARスキャナとAdobe Senseiを統合して、空間をより正確に推定できるようになるだろう。たとえば今年開催された開発者向けオンラインイベント『Adobe Sneaks』では、従来の2D画像を奥行きのあるバーチャルなイメージとして示し、AR空間内で『静止画を動かす』効果を可能にしたデモを行なった。カメラが移動するとそれに応じてバーチャル画像も動いて見えるといった効果を、1台だけでなく2台のデバイスで見せることができた。LiDARデータをこのようなアルゴリズムに組み込み、センサー技術を使ってオブジェクトの深度をより正確に推定することができそうだ」と語る。

 モバイル、クラウド、AI、AR。まさにアドビは様々な技術を組み合わせることで、クリエイティブの世界を進化させていると言えそうだ。

   

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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