アップルやマイクロソフトがArmをベースとしたパソコンに注力し始めている。アップルは、iPhoneやiPad向けに自社設計してきたチップセットの技術を生かし、Mac向けチップ「M1」を開発。11月17日からMacBook Airなど3モデルを発売。マイクロソフトも既にクアルコム・SnapdragonをベースとしたSQ1並びにSQ2チップを開発し、Surfafe Pro Xを投入している。
そんな中、ここ数年、モバイル向けのアプリ開発を強化しているのが、クリエイティブ向けのアプリに定評のあるアドビだ。
先日開発されたアップルのスペシャルイベントでも、来年中にアドビのPhotoshopなどがM1チップに対応するとアナウンスがあったばかりだ。
アドビのCPO(最高製品責任者)であるスコット・ベルスキー氏は「アドビは新しいプラットフォームに来年、対応する。次世代のパフォーマンスを提供するのは楽しみだ。主要な製品はパフォーマンスが出るように開発しており、スムーズに行っている。
Armのメリットを最大限に生かして、パフォーマンスを次の世界に引き上げていきたい」と自信を見せる。
実際、写真の読み込みや動画の書き出しなど、クリエイティブな作業をしていると、マシンが唸って、風車がクルクルと回りだし、マシンの前でしばし、待たされることが多い。もし、Armベースとなり、そうした時間が少しでも短くなれば、作業効率が一気に改善されることだろう。

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