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石川温のPCスマホニュース解説 第96回

Adobe、来年は「風車がクルクル回る時間」短くなる?

2020年11月23日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●iPadからSurfaceやWebへ

 数年前までは写真家やデザイナーなど、まさにプロの御用達であったアドビのアプリ群だが、最近ではYouTubeやInstagramなど、SNSに投稿するためにアドビのアプリを使う人も増えてきた。もはや「クリエイティブ」という言葉はプロやセミプロのみならず、一般の人にも当てはまるワードとなろうとしている。

 そんな中、アドビが強化しているのがiPadやiPhoneなどのモバイル向けアプリだ。昨年、PhotoshopをiPadに対応させたが、今年はIllustratorもiPad版が登場した。

 ベルスキー氏は「PhotoshopをiPadに対応させたときに、ユーザーからは2つの反応があった。Photoshopのデスクトップ版は難しいので、iPadでインターフェースがシンプルに刷新されてうれしいと喜んでくれたユーザーががいた一方、やはり長い間、デスクトップ版を使っているお客様からは、iPad版にはこの機能がない、あの機能が足りないという声があった。そういったユーザーの声にしっかり耳を傾けて、要望として大きいものに優先度をつけて取り組んできた結果、今はアプリストアでも高い評価となっている」と語る。

 デスクトップで提供していたアプリを次々とモバイル対応させているアドビだが、なぜ、ここまでモバイルに注力するのか。

 ベルスキー氏は「クリエイティビティというものは、デスクトップに縛られるべきではないと思う。そのための道具は、どこにいても使えるようにすべきであり、もっとコラボレーションできなくてはならない。プラットフォームもiPadだけでなく、Surface、Webなど、他へも広げていつもりだ」という。

 実際、アドビはiPadやiPhone、Androidといったモバイル向けアプリを提供しつつ、デスクトップアプリとは「Creative Cloud」でつながっている。クラウドとアプリが連携することで、デスクトップ環境に縛られない、どこででもクリエティブな作業ができる環境を提供しているのだ。

 今年、コロナ禍の外出自粛要請で在宅勤務を余儀なくされた人も多かっただろうが、Creative Cloudで何とか仕事を継続できた人もいたのではないか。

 では、アドビが次に注力するアプリはどのジャンルになるのか。

 ベルスキー氏は「次の分野は動画だ。動画をどんな風にマルチプラットフォームへ対応できるのか、戦略としてデスクトップからどこまで広げていくのか。Creative Cloud上のあらゆるものを、デスクトップ以外へどう広げていくかという過程にあると思っている」という。

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